H16年2月観察会 <冬のけもの道探索> 
1、開催日 ::平成16年2月22日(日)10:00〜13:00
        ・晴れ時々曇り、暖かし
2、担 当  :原田  
3、参 加  ; 18名
4、行 事  :枚岡梅林から枚岡展望台下のケモノ道に入る、ヤブコギ有り、急坂の上下あり、
        わいわい言いながら登山道にやっと出る、子供の動きはやはりすばやい。
        昼食は各自持参分に スタッフ飛田氏差し入れの「うどん」 味付けのうまさも
        あって おいしい、うまいと好評だった。 

H16年3月観察会<大阪中ノ島〜桜の宮大川の樹木観察会>
1、開催日 ::平成16年3月20日(土)10:00〜12:00
        ・曇り時々雨、寒し
2、講 師  ::小林聖心女子学院 教頭 西本裕氏   
3、担 当  :傍島  
4、参 加  ; 65名
5、行 事  :今回は大阪市北区の「中ノ島川開き」でのイベントの一環として開かれたもので
        一般参加者は、ほとんど北区々民で北区役所からのスタッフ参加もあった。
        中ノ島中央公会堂から大川縁にそって桜の宮市長公館まで約2時間
        西本先生の樹木に関わる色々な話しを小雨の中 皆熱心に聴いていた。
        参加者の平均年齢も50才ぐらいとのこと、若い人の参加が望まれる。

H16年4月観察会「春の小川をのぞいてみよう」

1、開催日::平成16年4月25日(日)10:00〜13:00
       ・天気 : 晴、
 観察場所 : 枚岡公園内 豊浦川 豊浦橋上
2、担当  :岩久、飛田
3、
参加  ; 48名 (一般参加 大人:22名、子供:14名、スタッフ:12名)
4、
行事
  ・豊浦川、豊浦橋を上流に遡り3段目の砂防ダム下が今日の観察会の場所であった。
  ・気候も丁度良く(日陰は少し寒し)状況で、
   長靴をはいた人は川に入り、ザルを持った人は川の側面から・・・等々 思い思いに1時間、
   採集物を観察台の顕微鏡で覗いたり、スタッフに教えてもらって楽しく過ごした。
  ・「今日の観察会は初級コースで次回は専門家を招いてよりレベルを上げたい」と担当の意見
5、観察結果
  ・観察地点 11時現在:外気温15℃、水温10℃、水深30cm以下、小石、少し泥もあり
  ・観察されたもの 約10種
    <キレイな水>   トビゲラ、ヤゴ、ヘビトンボ、ヨコエビ、サワガニ、オオヤマカワゲラ 各類
    <少しヨゴレタ水> フタスジモンカゲロウ、クロマダラカゲロウ、コシボソヤンマ、オニヤンマ 各類
    <ヨゴレタ水>   ヒル、イトミミズ  各類
  ・結果として キレイな水と汚れた水に住む両方が混じっていた。
  ・3月の下見の時には見られなかった ヤゴ、サワガニ、ヒルなどの種類も増え、
   3月いたものは大きくなり、種類も多くなっていた。


H16年5月観察会<「古池探検」>   

1、開催日::平成16年5月23日(日)10:00〜13:00
       ・天気 : 曇り、
 観察場所 : 「額田山池」
2、担当  :、飛田 岩久
3、参加  ; 22名 (一般参加 大人:9名、子供:1名、幼児2名 スタッフ:9名+市役所の担当の方1名)
4、 行事
  ・今回の観察会はいつもの枚岡公園から少し北側の「額田山池」であった。
  ・観察は @植物の葉のつき方と形状説明及び採集 A池の植物tと昆虫採集 B採集結果の同定会 
         C色見本による植物探し     と 2時間の観察会は短かかった。
5、観察結果
  ・木類  :ヌルデ、イヌビワ、ナラガシワ、アカメガシワ、ノイバラ、キイチゴ、ササ等 10種ほど
  ・草類  :
キショウブ、アゼナルコ、ヤブジラミ、カナムグラ、ヤエムグラ、カモジグサ、ノビル等 20種ほど
  ・昆虫類:カメムシ類3種、キタテハ、アサギマダラ等蝶類4種、セグロアシナガバチ等ハチ類3種 
        その他トンボ、カエル等多し
  ・爬虫類:希少種のシロマダラ(蛇)
  ・植物類は他にもが多くあったが表面的な採集と、何種類かは我々では同定できない状態であった。
  ・池は以前から水が抜かれており 先日来からの雨水が溜まって深いところで25cmぐらいあったが
   長靴をはいた大人には問題なく観察できた。
  ・古くからある池で、溜まり水も汚れているのではないかと心配したが、生活排水は入らずきれいな水であった

  ・今日の観察池内では、植物の切り取り自由の特別許可を受けて 観察会を実施した。

                       

H16年6月観察会<「おもしろ ・ キノコ ・ 探検」>   

1、開催日 ::平成16年6月13日(日)10:00〜13:00
        ・天気 : 快晴、湿度低し
 観察場所 : 「枚岡公園」
2、担当  : 傍島(講師) 原田
3、参加  ; 49名 (一般参加 大人:27名、子供:9名、幼児3名 スタッフ:10名)
4、 行事
  ・観察コースは 枚岡神社から梅林を抜け、枚岡展望台迄登り桜広場へ降りるコースを
   考えていたが、思った以上に(小型キノコを中心に)出ており観察と説明に時間がかかり 
   コースを変更、枚岡神社から梅林 そして 展望台手前で椋ヶ根橋に降りた。
   椋ヶ根橋付近で12時30分となり、昼食後解散する。
  ・「東大阪ケーブルテレビ」で、この観察会を取り上げてくれ、翌日放映された。
5、観察結果
  ・前日の雨が幸いし、キノコの形は小さいが約30種ほど見ることが出来た、又膠質菌の
   キクラゲ類が水分を含んで大きくなり見つけやすくなっていた。
  ・観察したキノコ 約30種
    :アラゲキクラゲ、キクラゲ、ハナビラニカワタケ、シロソウメンタケ、ヒナアンズタケ
    :ナカグロモリノカサ、キララタケ、ドクベニタケ、ヒメシロホウライタケ、ウラベニガサタケ
    :クロチャワンタケ、ヒイロチャワンタケ、アカビョウタケ、キツネノタイマツ(幼菌)、クモタケ
    :ニオイワチチタケ、カワラタケ、カレバキツネタケ、カレエダタケモドキ、オオキツネタケ
    :シュイロハツ、カワリハツ、クサハツモドキ、ヌメリコウジタケ     他 
  ・クモタケ(トタテグモに寄生する冬虫夏草の一種)が、このコースに案外多く発生していた(傍島講師)。
    又、クモタケの近くにはソウメンタケの仲間があり、これらは生育環境が同じであるようだ。
  ・このような観察会の場合 最初に見つけて報告に来てくれるのはほとんど子供である。
   子供の目線の低さに加え好奇心が旺盛なためであろう。
  ・参加者が毎年多く、大人・子供を問わずキノコには夢があり 隠れフアンが多いのだと思う。

  

H16年7月観察会「セミの羽化を観察しよう」

1、開催日::平成16年7月19日(祝)19:00〜21:00
       ・天気 : 晴、
 観察場所 : 枚岡梅林一帯
2、担当  :傍島
3、
参加  ; 97名 (一般参加 大人:41名、子供:25名、幼児:14名、スタッフ:17名)
4、
行事
  ・pm7時と言っても未だ明るく、「セミの一生」の紙芝居で参加者の予備知識を高める
  ・紙芝居でも質問が出たり、感心されたり 皆の意識がセミに向いた頃 梅林へ移動する
  ・終了予定時間を30分超過する熱心さで皆が観察し、梅林で2時間の観察会も無事終了した。
5、観察結果
  ・今年は 昨年以上にセミの羽化数が多く見られたが、羽化の平均的な開始時間が遅く(pm8時頃)
   観察当初はセミが羽化場所を求め樹を這いまわっていた。
  ・羽化(脱皮)開始しても完了までを見届ける約1時間 その位置で待てづに退屈し他の木の羽化を
   見て回る参加者もあった。

   一方 「せっかくだから羽化の開始から完了(脱皮)まで見るんだ」と 同じ場所を一時も動かず見続
   けた人もいたり 思い思いの観察会であった。

  ・梅の木は背が低く刈り込まれており、子供の目線・大人の目線のそれぞれに 羽化が見られ飽きる
   ことなく観察や写真撮影を楽しめた。

  ・総参加者が100名近かったが、そこ、ここの木に羽化が見られ 参加者がかなり散らばっても
   ゆっくり観察出来た。
  ・初めて見た人の「こんなの見れて感激した」とか「今日来なかった友達にも教えたろ」との感想も多く 
   子供より好奇心を持つ大人も多くおられたのは 非常に良かった。
  ・今回は家族連れで来られた方が22組あり、いつもの例会より活気があった。

     

H16年8月観察会<池島「夕暮れの遊水池で自然観察しよう>
                                                             
1、開催日::平成16年8月29日(日)17:30〜19:00
       ・天気 :晴(台風の影響で風強し)、
 観察場所 : 池島遊水地(東大阪側)
2、担当  :飛田(紙飛行機)、米道(コウモリ)
3、
参加  ; 21名 (一般参加 大人:5名、子供:4名、スタッフ:12名)
4、
行事
  ・pm5時半 現地に向け出発をする。台風が来ている影響か、夕方からの行事のためか、今回は
   参加者が少なかった。

  ・今回は枚岡ネイチャーの例会に ツバメと池島遊水池の説明を 「カワセミ楽会」の中村さん 
   コウモリの説明は「淀川自然観察会」の中野さん、八尾の土井さんに願いした(有難うございました)
  ・あまり慣れぬ地での例会であったためか スタッフ間の連絡がうまくいかなかった点もあったが、
   一般参加者には支障なく 満足して帰っていただいた。 
5、観察結果等

  ・ツバメの(活動時期として)最盛期は終わっていたが 集団で帰巣する様子や、営巣場所を
   しっかり観察できた。
  ・バットディテクター(超音波検知器:コウモリが発する超音波を人間が聞こえるように変換し、
   これをを使用すれば、コウモリの活動状況を確認するだけではなく、コウモリの種を特定する
   ことも可能となる)で、観察地付近を飛び回るコウモリの声も聞けた。
  ・台風近づいてきている影響か 異常に赤い きれいな夕焼けとブルームーンを観ることが出来
   参加者の印象に残ったようであった。
   又 風が強く紙飛行機がうまく飛んでくれなかったのが残念であった
  ・池島遊水池の将来像を 「カワセミ楽会」の中村さんからお聞きし、その規模の大きさに驚いた、
   来年1月にはこの地で「カワセミ楽会」と合同で「カモの観察会」を行う予定である。
  ・夏は、このような夕涼みがてらの観察会も涼しくてよかった。
                             【写真はクリックで拡大します】


H16年9月観察会<「体にいい草をさがそう」>   
                                                             
1、開催日::平成16年9月12日(日)10;00〜14;00
       ・天気 : 晴、
 観察場所 : 枚岡梅林一帯
2、担当  :藪下
3、
参加  ; 37名 (一般参加 大人:15名、子供:8名、幼児;3名、スタッフ:11名)
4、
行事
 ・今日のコース予定は、枚岡神社鳥居下を出発し、梅林を横切り マンションを通り抜け生駒山に
  沿って藤や葛の茂る山池から 田んぼの畦道を抜ける 1時間30分コースであった。
 ・コース途中の薬草とその効用を順次、担当(講師:藪下)が説明して行ったが、熱心な参加者との
  質疑応答に時間をかけている間に予定時間が過ぎ 田んぼの畦道迄で引返した。
 ・梅林東屋付近で昼食を取り、1休みしてから 本日沸かした薬用茶を参加者とともに味わった。
5、観察結果等

 ・今日のコースでは 薬草とよばれる草木は約40種ほど見つかった。
 ・誰でも見たことの有る身近な草木では 薬草として上げられるものに下記の物があった
   ツユクサ、カタバミ、オオバコ、タンポポ、ヒガンバナ(注)、梅、柿、クチナシ、ツワブキ、ヘクソカズラ、
   ドクダミ、ヨモギ、クズ、藤、紫蘇、イタドリ(スカンポ)、スベリヒュ(蛸草)、ニラ、ヤマイモ 等
    (注):ヒガンバナは、マンジュシャゲ、シビトバナ、ヨメノカンザシ等地方によって種々呼び方がある。
       詳細は http://homepage1.nifty.com/seihotei/photo/higanbana.htm#呼び方 を参照のこと
 ・参加者と共に次の5種類の薬草茶を、香り・見た目・色・味・喉越しで味わい夫々を比較した、
   赤松茶    〔効用:血管を拡張強化・血液の浄化・高血圧・リュウマチ・喘息・肺炎他〕、
   ドクダミ茶  〔 〃 :解熱・解毒・消炎薬・おでき・ただれ他〕、
   熊笹茶   〔 〃 :健胃・胃もたれ他〕、
   枇杷葉茶  〔 〃 :湿疹・あせも・喘息・慢性気管支炎・風邪・ガン・他〕、
   ブレンド茶 〔 〃 :健康全般〕、       
 ・参加者の多くの方が 雑草や、嫌われ物の草木の中に これほど人間に役に立つものが
  多く有るとは 新しい一つの発見だと、驚かれていた。
 ・子供らに一番人気のあったのは、薬草でも有る「カタバミ」で行った十円玉磨きであった。
 ・講師の藪下さんから「これらの多くが薬草と言われているが、それぞれには素人対応で
  利用してはいけないものが多く有るので、利用時には専門家の意見を聞いて下さい。」

  注意があった。    

 

H16年10月例会「どんぐりを使って工作しよう」

1、開催日::平成16年10月23日(日)10:00〜14:00        
       ・天気 : 晴、
 観察場所 : 枚岡公園一帯
2、担当  :岩久
3、
参加  ; 36名 (一般参加 大人:13名、子供:3名、幼児:2名、スタッフ:10名、インスト生8名)
4、
行事
  ・コースは、鳥居下から川沿いの道を上がり、桜広場近くの松尾芭蕉の句碑のある東屋へ
   散策しながら、落ち葉、落ちた枝等秋の山からの頂き物を拾っていった。
  ・今日は東大阪市の大きな行事と重なり参加の人は少なかったが、自然環境保全協会の14期
   自然観察インストラクター生も大勢参加してくれた。
  ・今年はドングリはあまり落ちていなかったが、事前に用意していたどんぐりで工作した。
  ・みんな夢中になり工作や、ゲームで2時間弱を過ごした。
5、行事結果
  ・今回は、スタッフと参加者の人とのふれあいを大事にしたいとの思いから、参加者に名札シールを配り
   名前を知り、交流をふかめることを大事にした。
  ・”どんぐり工作メニュー”
      @工作                Aゲーム
        ・どんぐりコマ            ・どんぐりコマまわし
        ・ブローチ作り            ・どんぐりビンゴ
          ・らせんコマ
        ・カード
        ・もっくん人形

  ・どんぐり工作が人気で、参加者の方も熱心に参加してくれ、かなりの力作ができあがった!
   それらの作品を机に並べて記念写真も撮った。
  ・どんぐりコマ回しでは、表彰式でメダルと賞品授与をした。
   このゲームでは何分長く回っているか競争し、1位から3位までを入賞とした。
  ・お昼休みにマテバシイの炒ったのを試食して‘リスやクマになった気分‘を味わい、なかなか好評であった。
  ・最後に最近クマの出没が相次いでいることで、今年は森のどんぐりが少なく、クマの食料不足があるとの
   話をしていただき、どんぐりの寄付(クマの食べ物として森に送る活動をしている団体へ)のお願いと
   ‘クマさんがんばれ!メッセージ‘を書いてもらった。
  ・また、枚岡のインスト講座の受講生による観察会のご案内と、保全協会と各地域観察会のパンフレット
   を配った。
  ・今回は少ない参加者だったが、その分スタッフと参加者が身近にお話しができて、どんぐり工作
   のおみやげも多く、参加者に好評だった。

                               


H16年11月例会「お正月かざりを作ろう」

1、開催日::平成16年11月28日(日)10:00〜14:30           
       ・天気 : 晴、
 観察場所 : 枚岡・梅林東屋 南側
2、担当  :紀古
3、
参加  ; 47名 (一般参加 大人:24名、子供:9名、幼児:2名、スタッフ:12名)
4、
行事
  1)今回の行事は お年寄りから幼児迄の幅広い参加が有り ワラ(藁)細工で3時間余りを
    楽しく過ごした。
  2)昔取った杵柄で 見事な腕を発揮されている方があったり 初めてワラを触る方ありと
    立ち上がりは様々であったが 今回の先生(担当者・紀古)の指示に従い それぞれの
    行程を熱心に実習された。
  3)行事内容  

    @お正月飾りの由来説明
    Aワラの扱いの行程説明
      a、ワラ捌(さばき)  b、ワラ打ち  c、揃え  d、ワラの加工(注連縄、藁花瓶等)
      e、飾りつけ(御幣の作成、ウラジロ、ユズリハ等のつけ方) 
 
    B参加者が各自で実施                              
  4)帰途につかれる時には、思い思いの作品を手に楽しく帰って行かれた。

                                     
5、行事結果
  ・参加者からは次回も続けて欲しいと要望があり、好評であった。
   (但しこの行事の継続には 厄介なワラの確保を早くから行う必要がある。
      大阪近辺は殆どコンバインで裁断されており確保が難しい)
  ・大人も子供も様様に藁と取り組まれており 昔はこの藁が身近で色々な加工素材として
   人々と強い結びつきであったのを感じさせられる。
  ・参加者自身が、藁編みの経験を積む毎に、格段にレベルを上げれるのを感じられ、今までの
   行事と違った熱心さがあった。 

  ・スタッフの中から「自然観察会を主体とした枚岡ネイチャークラブであるが、藁加工と自然、
   そして生活との係り等 参加者にもっとアピールしても良かった」と言う意見も出て、次回の
   参考にしたいものだ。
                                      
                                      
 

H16年12月例会<二上山屯鶴峯で宝石をさがそう」

1、開催日::平成16年12月12日(日)10:00〜14:00          
 
       ・天気 : 曇り、
 観察場所 : 屯鶴峯(奈良県)       
2、担当  :大沢
3、
参加  ; 71名 (一般参加 大人:29名、子供:21名、幼児:7名、スタッフ:10名+インスト生4名)
4、
行事
  1)いつもの枚岡公園から離れて 奈良県香芝市の屯鶴峯(どんずるぼう)で観察会を行った。
    <屯鶴峯とは>
      
二上山(にじょうさん)の西北に位置する標高150mの奈良県指定の天然記念物で、
      地層のおもしろみをみせる風光明媚(ふうこうめいび)な名勝(めいしょう)、奇勝(きしょう)である。
      今から1500万年前から2000万年前ごろ、二上山の火山活動で火山灰や火山弾などがふもとの
      湖に降り積もり、その後の地殻変動で隆起して雨や風などの自然作用で浸食され現在の地形に
      なった。  この地層は、二上層群(にじょうそうぐん)ドンズルボー累層(るいそう)とよばれる
      白色凝灰岩(ぎょうかいがん)である。
      地質学上貴重な存在として、昭和26年に奈良県の天然記念物に指定された。
      遠くからながめると、松林に多くの鶴が屯(たむろ)しているようにみれることから
      「屯鶴峯」(どんづるぼう)と名付けられた。 <香芝市資料より抜粋>
  2)近鉄大阪線・関屋で集合し歩き出す、大阪樟蔭女子大の横を通過し 国道165を渡りすぐ、
    目指す屯鶴峯の北側から「藪こぎ」気分で尾根まで出て、奇岩、奇勝を楽しみながら
    尾根筋を歩き、採集地の谷に下りた 片道約2kmの行程である。
  3)「宝石をさがそう」のタイトルが良かったのか、、いつも以上に小学生をつれた親子が多く
    子供は嬉々として石を割り、周りを駆け回っていた。
  4)多くの参加者が1ミリ〜2ミリ弱のガーネットの赤く煌めく結晶を採集することが出来た。
    また、中には今では採取が困難となったサヌカイトを発見された方もあった。
 5、行事結果・反省事項
  1)今回の担当は鉱石鑑定士免許を持っている大沢氏であり、屯鶴峯の成り立ち説明や
    鉱石の説明、採集した石の鑑定等 参加者の皆さんが興味を持って聞いておられた。
  2)ある親御さんが「子供が明日、学校へ今日採集した宝石を持っていくと言ってます」と嬉しそうに
    話されていた。
  3)参加者が想定していた以上に多く その人数に対応した体制やコース調べが不十分で、 
    尾根筋で行列が長くなり 先頭グループと後続グループが離れ離れになり 先頭グループが
    違った道に入り込んだのを後続スタッフが探し回るハプニングがあったり、ゼンザイの材料不足等
    もあり、 反省すべき点があった。

  4)この行事での、このコースは(子供や年長者が多くなるので)道中が危険なので 天候が悪い
    場合は少雨決行でなく中止とする必要がある。
    今日は幸い帰りの電車に乗るまで雨が待っていてくれたので
助かったが 特に、いつもの
    ベース地 枚岡公園と異なっていることを考える必要があった。
  5)今回の行事も、参加者の皆さんから次回もやってと好評であった。