H17年1月例会<池島遊水池「冬の水鳥 カモの観察会!」>
カワセミ楽会との合同行事
1、開催日::平成17年1月23日(日)10:00〜15:00
・天気 : 曇り寒し、 ・観察場所 : 池島遊水池一帯
2、担当 :カワセミ楽会(中村さん他6名)
3、参加 ; 29名 (一般参加 大人:7名、子供:1名、幼児:3名、スタッフ:11名+カワセミ楽会7名)
4、行事 ;
・東花園駅前に集合し、傍島代表よりスタッフ紹介後「生きもの観察だけでなく、環境問題を
基礎としての活動が大切で、意義のある合同観察会にしたい」との挨拶があった。
その後 恩智川に沿って鳥や川辺の植物を観察しながら池島遊水池の観測地まで
ゆっくり歩いた。
・途中「ポケットパーク」で、カワセミ楽会の中村さんから、楽会の6名のスタッフ紹介を受け、
その場で双眼鏡の扱い方の説明も受けた。
・昼一番カワセミ楽会のスタッフから「水鳥の説明」と 中村さんから「池島遊水池」開発の
意図、自然(鳥や植物)と人間の関わりについて説明を受けた。
・午後は水鳥や、畑田の鳥の観察を行い 現地解散をした。
・今日見られた野鳥は約25種であった (別途詳細を「カワセミ楽会」からいただく)
5、行事結果、反省事項等
・前回の池島遊水池(’04年8月例会「つばめ観察会」)での観察会と同じく、今回も
一般参加者が10名にも未たなく、スタッフのための水鳥勉強会のようになった。
・カワセミ楽会のスタッフから池島遊水池の開発の意図の説明を受け、失われていく
自然環境をいかに守るか、その面で理解の薄い行政に動いてもらう難しさを話され
理解できた。
一方 恩智川とその近辺(遊水池の周り含む)に捨てられたゴミは相当なもので行政対応
以前の人間の最低限守らねばならないマナー欠如でもある。
・恩智川近辺の、池島地区の畑田の中には絶対数が減ってきている「ケリ」が生息しており、
その卵を見つけた農家の方が 卵の場所を外して耕作しておられるとの話もされた。
このような共生関係が出来ているのは嬉しいことである。
・この地が「タシギ」の冬の飛来地として日本有数(ある年の全国一斉調査では6割もいた)
であり、 「ユリカモメ」が大阪湾(推測)をねぐらにしていながら、毎日恩智川の干潟に
朝出勤し、夕方帰宅されるサラリーマン?だとのこと 地元でありながら知らぬことが
多かった。
・昼食後、枚岡ネイチャークラブ名物の「ぜんざい」が出て寒い中でホット一息つけた。
H17年5月例会<「この樹何の樹、気になる樹」>
1、開催日::平成17年5月22日(日)10:00〜15:00
・天気 : 午前中小雨パラパラ午後曇り 、 ・観察場所 : 神津嶽ハイキングコース
2、担当 :飛田、三木
3、参加 ; 27名 【一般参加 大人:14名、子供:2名、(スタッフ:11名)】
4、行事 ;
・「この樹何の樹気になる樹」の歌を合唱するところから始まる、一風変わった観察会がスタート。
・枚岡梅林⇒神社⇒(中の谷)⇒枚岡展望台下⇒豊浦橋⇒芭蕉句碑の休憩所と観察を続ける。
・本日の狙いは 樹を中心として 5感と第6感を働かすことである。
@<聴覚>
*山中で1分間目を閉じ聴いた音:
コゲラのドラミング(樹を突付音)、シジュウカラ、ウグイス、犬の鳴き声、電車、車の音
*聴診器を樹木にあて聴いた音:
ソメイヨシノ、アキニレ、クスノキ等の養水の流れる(ゴーとかゴロンゴロンという)音、
樹により音色や音の強さは異なった、枝別れしている所の音は特に強かった。
A<触覚>
*エノキとムクのザラザラ感 またシロダモでのビロードの感触
B<味覚>
*モチツツジの蜜の味、
(ムク、エノキ、スタジイ、ヤマモモ、ヤマボウシ、アケビ等・・・実の食べれる時を想う)
C<嗅覚>
*クスノキ、ニッキ、卯の花 のにおい、
D<視覚>
*樹皮に特徴:イヌシデのシマウマ模様、シャシャンボの粗目、ナナミノキの木肌の
灰白色でつるつる感、アキニレのサメ肌・鱗片状の樹皮、
*樹形、葉に特徴:ケヤキの箒状枝、イスノキやエノキの虫こぶ、ハナイカダの可愛さ
*鳥の観察 コゲラのドラミンゴ(下の写真)
E<第6感>
*樹木の比重の順番 及び樹の年を推測し、後 年輪のカウントをする
ナラカシワ(比重約1.0)、ソメイヨシノ(約0.67)、ヒノキ(約0.56)、
スギ(約0.45)・・・他・ ⇒順番に水に浮かべる
<関連:我がスタッフM女氏が風呂で計測した自分の比重 0.975>
・樹の年輪と比重の関係、導管の仕組みと樹の強さ等の説明があり、又建築材としての樹の
強度の保ち方や昔の建築材の年輪別年代測定法についての説明等 樹の多くのことを学んだ。
5、行事結果、反省事項
・例年なら今の時期はもっと樹木の花が多いのに、今日のコースで目立ったのはウツギの
白ぐらいであった。
・今日は全員が参加し、クイズに挑戦、樹木の重さを推測、聴診器で樹木を直に触れる等
自然とのふれあいが出来た。
・全員が黙想している時 僅か3m先のイヌシデの樹にコゲラがドラミングしており 全員がその音を
聞き、目を開けてその姿を確かめることも出来たのは幸いであった。
樹の中の虫を探して突付いていたのであろうか。
(翌日見に行くと見事に中をくりぬかれ、その箇所から折れて樹下に転がっていた・・・下の写真
参照。 樹の太さは直径5cmで、コゲラが開けた側面穴は直径3cmであった)
H17年8月例会<「森の工作」世界でひとつだけの作品作り>
1、開催日::平成17年8月21日(日)10:00〜14:00 【写真は下に掲載】
・天気 : 曇り時々雨 、 ・観察場所 : 桜広場下 R308沿い・芭蕉句碑東屋
2、担当 :中谷、
3、参加 ; 30名 【一般参加 大人:13名、子供:7名、(スタッフ:10名)】
4、行事 ;
・枚岡公園鳥居下に集合、観察会の概要、スタッフ紹介後、工作場所まで移動。
・芭蕉句碑東屋に到着後、工作の見本を各担当SFから紹介。
・工作時の全体の注意を説明した後、各自好みの工作開始。
【工作のメニュー】
@セミ太郎 大人気!いろいろな羽のセミが完成。
A竹のマグカップ 竹をきったものに、取手をつけて自分だけのマグカップに。
B竹工作 なべしき等 厚紙の上に竹の切ったものを自由に並べてもらう。
C木工ブローチ 個性あふれるブローチ完成!
D草鳩、かたつむり ばらんを材料に、鳩、かたつむりを作り、モビール等に。
Eうぐいす笛 竹をきったものをあわせて音のでる場所をさがして、くっつける。
F竹をきってみよう 竹を縦横に切り、置物風に、又 笹やトンボを飾る。
・午後から、参加者の作品を並べて1点づつ発表会をする。
・「うぐいすぶえ」の演奏、単なる笛音から「六甲おろし」の演奏まであり
「セミ太郎」を子供等が全員回すと 曇天の中、セミの大合奏となった。
・先月のセミ例会のアンケートを回収し提出者に粗品進呈した。
5、行事結果、反省事項
・音のでる、工作が人気。即興でマラカス作りも。子供の夏休みの自由工作になる
世界でひとつだけの作品が完成!した
・参加者は、雨のため少し少なかったが、その分参加者とスタッフの交流ができた。
・ 初め、こわごわ鋸で竹を挽いていたが、慣れるに従い手つきが良くなってきた。慣れがケガを
呼ぶが(常に見守ってあげている中で遊ぶと)注意深く 嬉々として作業をしていた。
・上記のように鋸やカッターを使うのでケガを心配したが問題なく無事終了した、
今回は参加者がすくなくスタッフの目配り、気配りが行き届いた点が良かった。
・工作を楽しむことが、参加者の自然のものに目を向けるきっかけ作りになれば
いいが、最後にまとめとして自然保護に対してもう一度、話をしてもよかった。
H17年9月例会<「体にいい野草をさがそう」>
1、開催日 ::平成17年9月11日(日)10:00〜13:00
・天気 : 曇り ・観察場所 : 枚岡梅林⇒山麓⇒枚岡梅林
2、担当リーダー:薮下
3、参 加 ; 36名 (一般参加 大人:23名、子供:2名、スタッフ:11名)
4、行事
・「体にいい野草をさがす」は、身近な場所、身近な野草から探すのが狙いで 我々の活動拠点の
枚岡神社を出発点とした近距離圏の探索であった。
・鳥居下を出発し、梅林を横切り生駒山に沿って藤や葛の茂る山池から 田んぼの畦道を抜ける
1時間30分コースをとった(昨年と同じコース)。
・コース途中の薬草とその効用を順次、今回配布したレジメにそって担当(リーダー:藪下)が説明して
いった。
・梅林東屋周囲で昼食を取り、昼食後 事前準備の薬用茶を その効用、作り方の説明も加え参加者と
ともに味わった。
・解散時に「身近な自然から得られる健康を、何時までも続けるためには、この良い自然環境を大切に
したいものです、又安易な適用は避け専門家と相談してください」と締めくくられた。
5、行事結果、反省事項等
・今日の参加者は、枚岡ネイチャークラブの観察会に始めての方が多く、市報等で開催案内を見られた
健康志向の方が多かった。
・今回担当リーダーの説明にも熱心に聴かれ、その場でそれぞれの薬草を利用した自分の体験談や
効能を皆さんに披露していただけ 非常に良い観察会となった。
・探索行程が細い山道が中心であったので、列が長くなり全員に講師説明が行き届かない点があったが、
参加者同士の薬草を話題とした交流が広がってとても和やかな例会でもあった。
・次回からの例会にも是非参加したいとおっしゃっていた方が多くおられたのはありがたかった。
・今月も、枚岡ケーブルTVの撮影があり、今月15日12:00からの「虹色ネットワーク」で放映される。
H17年12月例会<わらで作るお正月飾り>
1、開催日 ::平成17年12月18日(土)10:00〜12:00
・天気 : 晴れ 寒し(最高気温6度) ・行事場所 :枚岡梅林 東屋
2、担当リーダー :紀古
3、参加 ; 29名 (一般参加 大人:9名、子供:8名、スタッフ:12名) <注>
4、行事 ;
(1)今日は、この冬一番の冷え込み、枚岡神社前の階段で氷が張っているところも・・・
子供達は雪合戦も。 しかし、幸い天気は晴れで 熱心な参加者があり、ワイワイがやがやと
楽しくお正月飾りを作った。
(2)まず、’ナワない’をマスターしようとのことで、ワラ加工の仕方を説明。
@ワラすぐりで枯葉やカスを取り除く
<穂先をにぎって、素手で指を広げて根元に向かって指を通す>
Aワラ打ちをしてやわらかくする
<木槌でたたき柔らかくして加工しやすくする>
B水をつけ加工
<しめ縄、ワラの節で飾り物等>
C飾りつけ(御幣の作成、うらじろ、ゆづり葉)
<お正月飾りの由来説明>
(3)昼食後、玄関に飾る本格的な注連縄や、木の枝で作るリース、飾り物等
それぞれ各人が楽しく正月飾り作りに励んだ。
(4)最後に、担当リーダー、スタッフが作成した注連縄等をじゃんけんで参加者に配り、
それに参加者が自分で作成した作品を持ち解散した (これで、お正月飾りの準備は万端!)
5、行事結果、反省事項等
・参加者は年配の方から子供までおられたが、友の会メンバーの2家族が中心でそこには,
その中のお一人が所属されているガールスカウトの一行も加わり、他の参加者共々
全員で和気あいあいと楽しまれていた。
・やはり、年配の方はすぐコツをつかみ2,3本仕上げるころにはプロ(売れる!)のような
作品が多数できた。
・去年に引き続いてのお正月飾りの行事だったが、今回が初めての人や 練習するため
ワラを持ち帰るというほどの熱をいれられた方等にも 好評であった。
H18年1月例会<新春恒例 野鳥観察 in 池島遊水池>
かわせみ楽会 合同開催
1、開催日 ::平成18年1月22日(日)10:00〜12:00
・天気 : 晴れ(集合時 6℃) ・行事場所 :池島遊水池周辺
2、担当リーダー :原田、かわせみ楽会
3、参加 ; 33名 (一般参加 大人:12名、子供:2名、幼児;1名、スタッフ:10名、かわせみ楽会:8名)
4、行事 ;
(1)東花園駅で全員集合し 厳冬期の今の季節にすれば風もない穏やかな天気の下を出発する。
ポケットパークでかわせみ楽会のメンバーと合流し、恩智川沿いに稲刈り後の田んぼの中の
野鳥を見ながら池島遊水池迄歩く。
(2)さらに、遊水池の周囲を、主に葦林の中の鳥を探しながら1周する。(東花園駅から約2km)
(3)池島遊水池では、弥生橋の上から水鳥の観察を行う。
(4)後半 枚岡NC名物の「ぜんざい」をいただいた後、かわせみ楽会の堀江さんから、鳥のパネル
写真を見ながらこの周辺の野鳥の説明を受ける、最後に鳥合わせ(本日観察できた鳥の名を発表)
をし終了する。本日の観察した鳥は24種。
5、行事結果、反省事項等
(1)かわせみ楽会の方から 今日は鳥が余り来てないよと言われていたが、確かに昨年の観察会で見た
数ほどは見ることが出来なかった。
今年は全般的に 山にも、里にも鳥の数が少ないらしい。
また、池島遊水池においては、ここ数年 鳥の種類数ははそれほど変化がないが個体数がかなり減っ
ているとも言われた。
その原因として、鳥の隠れる場所がゴルフ場のような形で整備(??)され深い草地が無くなっていたり、
浮島周辺の鳥の楽園であるはずの所に釣り人が禁止を無視し入ったり(今日も何組もいた)、周りの
道路でラジコンヘリが爆音を響かせていたりと 鳥がゆっくり羽を休める環境で無くなってきているから
であろう。
鳥に良い=人間にとっても良い環境作りの取り組みが行政を中心として必要な時であろう。
(2)かわせみ楽会のメンバーは 毎日のように観察されているので、この地を良く知っておられ案内にも
そつがない。 我々だけで観察会をすると見過ごしてしまう田の中の小さな影(タシギやケリ)や
遠くの高い煙突にとまっているハヤブサ等も見過ごさず 案内いただけ有難かった。
(3)今日見た鳥
・ハクセキレイ、タシギ、ケリ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、スズメ、モズ、ハイタカ、ハシボソカラス、ドバト、アオジ、
アオサギ、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、カルガモ、カイツブリ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、バン、カワウ、ダイサキ
コサギ、ゴイサギ 計24種
(4)東大阪ケーブルTVの放映は1/26(木)虹色ネットワークで(12:00〜数回)放映 される。
H18年3月例会<”春の小川をのぞいて見よう”PART−U>
1、開催日 ::平成18年3月26日(日)10:00〜14:00
・天気 : 晴れ ・行事場所 : 豊浦川(豊浦橋)上流
2、担当リーダー :岩久、飛田
3、参加 ; 43名 (一般参加 大人:15名、子供:10名、幼児;7名、スタッフ:10名)
4、行事 ;
(1)神社鳥居下で集合し、参加者を4班に分ける。出発前に参加者に渡したフイールドビンゴ
用紙の説明や当日のスケジュール等説明後出発する。
(2)豊浦川、豊浦橋上流の堰堤上にある川原で11時から観察会を行う。
(3)観察会締めくくりはCODの測定結果の発表で、12:00に終えて、昼食場所の桜広場へ向かう。
(4)昼食後、第2部はスタッフや友の会の方からいただいていた「川にまつわる想い出」の一部を読み、
参加者の方からも面白い話を聞けた。
(5)観察会は14時終了する、その後スタッフミーティングを行った。
5、行事結果、反省事項等
(1)参加者は子供や幼児が多く、網や入れ物を抱えてやる気満々の子供たちが走りまわる。
(2)観察場所までは、事前に渡した「フイールドビンゴ」に子供たちは熱中していた。
フイールドビンゴは、1時間の移動中に ・赤い実 ・青い実 ・つるつるの葉 ・フワフワの
もの・キノコ ・・・・その他の9つを探すもので、探したらビンゴ台詞にスタッフが印鑑を押し完成
さすゲームであり、スタッフと参加者を結びつけ、参加者が植物や自然に興味を持ってもらう
ための遊びである。
(3)観察場所で、採集と観察の仕方及び注意点を説明し川に入ってもらったが 昨年に比べ生物の
種類も少なく、形も小さかった。
やはりヨコエビが多く、カワゲラ、カゲロウ、ガガンボ等の幼虫、サワガニも見られた。
中でも驚かされたのは、15〜17cmぐらいの魚(下図写真参照)を捕まえた方がおられ、魚が
上流から流れてきたものか、誰かが放したものか判断出来なかった。
(昨年及び今年も、下見や本番の観察会ではこの場所には魚はいなかった)
川の生物から判断すれば a:流れている場所は 比較的きれいな水である、b:淀んだところは
少し汚れていると判断され、この結果は昨年と変わらずであった。
(4)COD(化学的酸素要求量*)測定を下記3箇所の水を汲み実施した。
@観察場所の上わ水、 A参加者がかき回した濁り水、 B下流の流水 について実施した
結果は@、BはCODが2で比較的きれい、AはCODが6で少し汚れている と判定された。
*CODとは?
COD(化学的酸素要求量)は、水のよごれを表す指標のひとつです。
CODとは、薬品と水の中のよごれの物質を反応させて、よごれの物質の量を計った値です。
CODの値が大きいほど、水がよごれていることになります。
CODの値が5 ぐらいまでが魚がすみやすいといわれています。
(5)昼食後の第2部で「川にまつわる想い出」が話しあわれ、参加者からも川や、海で豚の水浴びを
させた話があり、川にゴミを捨てることなく、昔のように水遊びし、魚がすめる環境にしていきましょう
と締めくくられ解散した。
(6)東大阪ケーブルTVの放映は4/3(月)虹色ネットワークで(12:00〜数回)放映 される。