H19年4月特別観察会「とっとこ歩き観察ー9」>    
                 桜・春爛漫の山 咲き競う木や草を訪ねよう

1、開 催 日  ::平成19年4月15日(日)9:00〜15:20 
           ・天気:晴、   ・観察場所:枚岡神社〜神津嶽〜旗立山〜千光寺〜元山上口
2、担当リーダー:飛田、三木
3、参 加     : 24名 (一般参加 大人:18名、スタッフ:6名)
4、行事概要
  ・枚岡神社を出発し、梅林、枚岡展望台、そして神津嶽へと登り、さらに急な神津嶽コースを
   経て旗立山につく。ここまでで「とっとこ観察」午前中の部を終了。
  ・旗立山で昼食後、「ぼくらの広場」から奈良側・千光寺まで、あまりハイカーに歩かれてない
   コースを下る。  
  ・千光寺から元山上口駅に3kmほど下り今日の観察コースを終了した。(全歩行距離約12km)
5、行事&観察結果
  ・今年度の枚岡NCの観察会ではほとんどが雨に祟られたのに、今日は天気もよく、お花見
   日和で 「とっとこ観察会」でも久しぶりに参加者の多い観察会となった。
  ・桜の花は、ウワミズ桜はまだ咲いていず、ソメイヨシノはほとんど散り、大山桜、大島桜は
   丁度良い時期であった。  
  ・やはり、山中にはいるとタンポポもセイヨウよりカンサイタンポポが多く見られ、又、今日の
   コースの大阪側では余り見られなかったウバユリ、ヒサカキが生駒側に来て目だった。
  ・旗立山山頂にある見事なオオヤマザクラの大樹の下で昼食を取る。
   昼食をとっている時(0時17分)、山自体がグラグラとゆれ、オオヤマザクラもユッサユッサと揺れた。
   少しの時間であったがかなりの揺れであり、ハイカーのラジオから三重県中部で地震(震度5)
   があったと報じていた。
  ・今日は、何種類もの桜の花や木々の若葉の色が混ざり合った見事な景観を見ることが出来た。
   しかし、工業活動の結果生じた酸性雨や、黄砂のためにカシ類の葉先が白く枯れているのも
   多く見られた。自分達の便利さのため自然を痛めているが・・どうすべきか・・・・・・・。
  ・今日、目に付いた草木で花をつけていたのは 
    <樹木>ソメイヨシノ、オオヤマサクラ、オオシマサクラ、ヤマブキ、レンギョウ、ユキヤナギ、
          モクレン、サカキ、アオキ、ヤマコウバシ、ゴヨウアケビ、ミツバアケビ、カシの類、
          イロハモミジ、ボケ、シロバナヘビイチゴ、クサイチゴ 等、
    <草> スミレ(スミレ、タチツボ、シハイ)、ヤマネコノメソウ、オオイヌノフグリ、キュウリクサ、
         ハコベ、オドリコソウ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、
         タネツケバナ、ヒメウズ、カンアオイ、ムラサキケマン、ノゲシ、オニタビラコ、
         セイヨウタンポポ、カンサイタンポポ、フキ、シャガ、キランソウ、カキドオシ、
         ニシキゴロモ(キンモンソウ)、キジムシロ、ウマノアシガタ、ハナニラ、ハハコグサ、等
         (順不同)

<平山 記>


H19年4月観察会「樹の診断」>              
                   葉、枝、幹、根をチエック

                     

1、開 催 日  ::平成19年4月22日(日) 10:00〜13:30 
           ・天気:曇り時々少雨、 ・観察場所:枚岡神社〜枚岡展望台下〜椋が根橋東屋
2、担当リーダー: 三木、中谷
3、参 加     : 24名 (一般参加 大人:11名、子供:3名、スタッフ:10名)
4、行事概要
  ・今日は、枚岡公園にある代表的な樹木11種を選んでじっくり 診断表に基づき観察する。
  ・対象樹木は @(枚岡神社入り口)ムク  A(梅林内)クス B(同左)アラカシ 
           C(枚岡展望台ハイキングコース)ナナミ    D(同)クヌギ  
           E(同)ヤマモモ  F(同)コブシ  G(同)ヨシノサクラ H(同)エノキ
           I(同)イヌシデ  J(椋が根橋)イロハカエデ
  ・診断対象の樹は本日のリーダーがその特徴を最初に紹介し、順次診断していく方式をとる。
  ・通常 枚岡NCの観察会ではリーダーやスタッフが草木の説明を行っていたが、今回は、
   参加者の方々に 順次リーダーとなっていただき樹の診断を下してもらった。
  ・小雨が振っていることもあり、午前中までに観察を終え昼食、その後 総括して後解散した。
5、行事&観察結果
  ・集合時、いつ雨が降るのかと心配しながら、西の空を見ていた(観展望気)。
   午前中もってくれればいいがと祈り 観察会をスタートする。
  ・最初に、枚岡神社前の道路端にそびえ、誰もが目に入るムクの説明から入り 「木の診断表」に
   基づき診断をしていった。
  ・順次対象樹木を診断していったが、今回初めて、参加者にリードしてもらう樹を割り当てていく
   やり方をとったが、お願いした方々は皆さん積極的に協力いただきスムーズに運んだ。
  ・対象樹の一つのナナミには、ハイカーが「マサエ」と、いたずら彫りで傷つけた後があり、樹自身で
   修復した後がコブとして残っており 樹にとって迷惑な話だということも納得してもらい、それ以降
   落書き樹のことは、マサエのナナミで話が通じた。
  ・こうして枚岡公園の樹木の11種を調べたが、我々の調査方法では比較的元気そうに見えても
   どこかに痛んでいるところがあり、公園全体を見た場合も 弱っている樹が多いと感じられた。
  ・午後の話し合では、参加者から
    ・ゲーム感覚で樹木観察が出来て良かった。
    ・樹そのものの名前をもっと覚えたい
    ・樹の使われ方や人との関わり等知りたい 等の意見がでた
  ・本日のリーダー三木から「樹木の診断や観察は、1回のみで終わらず、その樹を春夏秋冬と
   様子をながめているといろいろのことが分かってきます。
   この診断表は一般的なチエック方法を示しており すべての樹に当てはまらない項目もある
   ことを知っておいてほしい」と締めくくり 閉会した。  

<中谷 記>


H19年5月観察会「身近な薬草探し」>         


1、開 催 日  ::平成19年5月13日(日) 10:00〜13:30 
           ・天気:晴れ、 ・観察場所:枚岡神社〜梅林〜山麓道〜専宗寺
2、担当リーダー: 藪下、石井
3、参 加     : 23名 (一般参加 大人:14名、スタッフ:9名)
4、行事概要
  ・「身近な薬草探し」は、身近な自然の中にある野草の中から、薬草(及び食草)として
   知られているものを探しその効能を知り、自然と我々の生活環境を見つめ直して、共生する
   大切さを知ることが狙いで、
  ・枚岡神社を出発点とし、専宗寺までの山麓コースを見て歩く近距離圏での観察を行った。
5、行事&観察結果
 ・鳥居下を出発し、梅林を横切り生駒山麓に沿って、藤や蔦の茂る山地から田んぼの畦道を抜ける
   1時間30分を観察した(例年の秋コースと同じ)
 ・コース途中の薬草とその効用を順次、今回配布したレジメに沿って担当リーダーの藪下が説明
  していった。 
観察コースの終点を専宗寺とし、ご住職の好意でお寺の台所をお借りすることが出来たので、

  観察会を終えた参加者に、薬草茶と野草の天ぷらをタイミングよく振舞えることが出来、その効用
  を説明しながら 味わってもらった。
 ・昼食後、新築間もない本堂で、ご住職さんよりお寺の歴史と地元の生活文化を教えていただき
  「自然すぎる自然」と言う含蓄のある言葉をいただいた。
 ・今日の行事は、東大阪市の一大イベント「ふれあい祭り」と重なり、いつもの参加者が参加できず
  残念であった。日程調整も今後の検討課題である。
 ・担当リーダーの説明にも熱心に聞いていただき、参加者同士の交流も広がった和やかな観察会で
  、又専宗寺でのご住職のお話も私達の活動が目指す、自然と文化が人間生活の大いなる財産
  である事の再認識につながり、非常に良い観察会になった。
 ・最後に「身近な自然や文化を見つめ大切にすることにより、自らの体を大切にすることにつなげたい
  ものです。又、薬草については安易な使用はさけ、専門家と相談してください。」とリーダーが
  締めくくった。
 
<石井 記>


H19年6月観察会キノコ観察
              <キノコは木の子?>
>         

                      

1、開 催 日  ::平成19年6月16日(土) 10:00〜13:30 
           ・天気:晴れ、暑し31℃ 、 ・観察場所:枚岡神社〜中の谷〜椋が根橋
2、担当リーダー: 傍島、石井
3、参 加     : 22名 (一般参加 大人:11名、子供1名、幼児1名、インスト3名、スタッフ:6名)
4、行事
概要
    ・枚岡公園で見られるキノコを 
       枚岡神社⇒中の谷⇒椋が根橋<昼食>⇒自由採取⇒同定、解説⇒<解散>  と実施。
    ・3日前に入梅、多種多様のキノコの出現に期待しながら出発、中の谷への道中ではキノコ
     らしいキノコや、サルノコシカケ類、キクラゲ、
さらに枚岡公園の目玉である(トタテグモから
     生える)クモタケも含め多く観察できた。

    ・今日見られたキノコ 30種、  他 菌類 3種

       <ヒラタケ科>・ヒラタケ、ウスヒラタケ、アラゲカワキタケ                <テングダケ科>・ツルタケ
       <キシメジ科>・ツエタケ、ヒメホウライタケ、ダイダイガサ、オチバタケ        <フウセンタケ科>・カブラアセタケ
        <ヒトヨタケ科>・アシナガイタチタケ、ムジナタケ、イタチタケ             <コウヤクタケ科>・スミレウロコタケ
        <オキナタケ科>・フミズキタケ、トキイロオキナタケ、オキナタケ              <チャヒラタケ科>・チャヒラタケ
       <サルノコシカケ科>・ツガサルノコシカケ、カイガラタケ、コゲイロカイガラタケ、カワラタケ、ホウロクタケ
        <タバコウロコタケ科>・ダイダイタケ       <ホコリタケ科>・ノウタケ       <ツチグリ科>・ツチグリ
       <多孔菌科>・ハチノスダケ、ミイロアミタケ、ウロコタケ   <キクラゲ科>・キクラゲ   <スチルベラ科>・クモタケ

     :変形菌類  ・マメホコリ、ススホコリ、アカカミノケホコリ
5、行事&観察結果
  ・朽木や草地にいく種類かのキノコを発見、傍島リーダーよりキノコが土の上に生えるのは菌糸の
   種類による、キノコは植物の花にあたり、仲間を増やす為一定の条件で発生する旨説明あり。 
  ・椋ヶ根橋東屋での昼食後に参加者全員で自由にキノコ採集を実施。その後キノコの同定を実施
   する。大物はヒラタケ、ツエタケ、ツガサルノコシカケ、ツルタケ等でこんな大きなものになぜ気が
   つかなかったのか、みんなびっくり。
   なお、一同の関心は食べられるかどうか・・・・、リーダーより市販のエリンギがヒラタケの種類で
   あることを例に栽培種との違いについての説明。
   また、食べられるキノコでも傷んだものや個人差で食あたりするとも・・
   同定の作業は和気あいあいと楽しみながら行なった。 
  ・キノコの同定の時「名前を教えてもらうだけでは記憶に余り残らないが、形状や匂い、どんな樹や
   場所でどんな状況にあったか等を頭にいれ、数種類の辞典で調べると良く覚えられる」と説明が
   あった。
  ・最後に 「最近、枚岡周辺は以前のキノコや植物類がだんだん少なくなり、代わりに新種が出て
   きている。 それらはやみくもな木々の伐採や土木開発による自然破壊、そして広くは地球温暖化
   による影響が考えられる。ただ、自然環境を保全する事は形だけを以前の環境に戻す事ではなく、
   私たちの生活と自然が密接に関係する事を知り、自然と人間がどう共存すべきかを各自が真剣に
   考え行動する事です。
   枚岡ネイチャークラブの自然観察会への参加が、自然の素晴らしさと大切さを感じ、関心を持って
   いただくきっかけとなればありがたいです。」と傍島リーダーが締め括り今日の観察会も好評のうち
   に終わった
  ・1週間前の下見のときは余り期待したキノコが見られず心配したが、とりあえず今日は多数のキノコ
    が観察でき、ほっとした。
 
<石井 記>



H19年7月観察会「セミの羽化観察
              <真夏の感動 セミの羽化>
>     


                      

1、開 催 日  : 平成19年7月21日(土) 18:30〜20:40 
           ・天気 : 曇り 、 ・観察場所 : 枚岡梅林一
2、担当リーダー: 中谷、高山
3、参 加     :
 37名 【一般参加 大人:15名、子供:7名、幼児:5名、スタッフ:8名、インスト関係2名】
行事概要 
  ・毎年夏休み最初の、枚岡NC恒例行事「セミ羽化」観察会を実施。
  ・昨年は雨のため参加者数0、スタッフのみの観察会であったが、今年は子供さんも多かった。
  ・今年のセミは羽化の時間が遅く、1昨年(及びそれ以前)から見れば羽化数も非常に少なかった。
5、行事&観察結果
  ・開始前から、鳥居横の木に幼虫が登っているのを早くも見つけた子供たちが“ここにいる!”と歓声。 
  
・雨の心配もあったが雲りで、お天気はなんとか保った中、主催者側の挨拶 スタッフ紹介、観察時の
   注意事項説明の後、紙芝居「セミ太郎の一生」が始まる。
  ・紙芝居の中で出したセミクイズでは正解者が多数出て、主人公のセミ太郎のお嫁さんも無事みつかり、
   子供たちの雰囲気も盛り上がってきたところで、観察場所「枚岡梅林」に移動。
  ・「枚岡梅林」では、まだ7時すぎで、明るくセミの羽化には少し早く 羽化をパネルで説明や、セミの抜け
   殻、冬虫夏草(セミタケ)、セミの産卵痕、等の説明をする。

  ・その後、各自でセミを探しに・・・・幼虫は見つかるが、羽化途中のセミはなかなか見つからず。
  ・今年はセミの抜け殻が少ない?との声が・・やはり、今月に入ってからの台風や雨が続き、少し涼し
   かったせいか?
  ・幼虫が見つかっても、動いていて羽化するまでには時間がかかりそう・・・そんな中、セミの幼虫が
   ヤブキリに襲われているのを発見!弱者強食の自然界のルールの厳しさも 皆で観察出来た。

  ・8時過ぎから、あちらこちらで“セミの羽化始まったよ”の声があがる。
  ・珍らしいニイニイゼミの羽化も見れ pm8時40分過ぎにまとめをし解散した。


6、観察会感想
  ・
参加者は、お天気のせいもあるのか減少したが、初めてのセミ羽化観察の人も多く、
   子供たちからも“感動した”“すごかった”との声が多数出た。

  ・親御さんからも、「自然の中での生命の誕生を見せるつもりで子供を連れてきたが、自分のほうが
   すごく感動した」との声もあった。
  ・今日は小さなセミの羽化(誕生)を通して参加者全員が感動できたことが素晴らしかった。
<中谷 記>

 

H19年8月観察会「夏休み工作
              <森の工作教室にようこそ>
>     

                      
1、開 催 日  : 平成
19年8月19日(日) 10:00〜14:00   
           ・天気 : 晴れ 気温37度 、 ・観察場所 : 枚岡公園・芭蕉東屋
2、担当リーダー: 紀古、岩久

3、参 加     : 11名 【一般参加 大人:3名、子供:1名、スタッフ:7名】
行事概要   
  ・この夏は記録破りの猛暑 連日37度を越え、先週は観測史上最高の40.9度が、
   岐阜県多治見市、埼玉県熊谷市 両県で出た。
   観察会でも記録を塗り替える参加者4人と最低の人数。 暑さで出足が遠のいたか 
   お盆休みの延長と思われまだ学習?意欲が出ていないかの中での行事となった。
  ・問い合わせは3名程あり工作材料も30名近く用意していたがその分余裕で好きな
   ものを存分に作ってもらえた。
5、行事&観察結果
  ・定刻の10分過ぎに始める。スタッフ紹介、流れ紹介、と続き、
   猛暑の折「熱中症」に気をつけてもらうよう水分補給をおねがいする。
  ・工作現場まで、観察シートに記入しながら歩く。
  ・サルスベリ、ヤブミョウガの白い花が咲き、ヒメジオンも目立つ、キンミズヒキ、ミズヒキ草も
   わずかに咲く。
  ・ふわふわ飛ぶアゲハチョウに3〜4度出くわす。
   いつものスダジイの古木にいつものキノコ〔ヒラフスベ) が付いていた。
  ・ツクツクボウシとミンミンゼミが鳴き、猛暑の今の時期ではクマゼミの鳴き声は尚更うるさい。
  ・工作現場到着、道具の使い方を注意し、小学生に木を切ってもらう。初めての体験で始め
   こわごわだったが指導良きを経て再度挑戦。うれしそうだ。
  ・大人向けは野草のドライフフラワーブーケや松ぼっくりの羊作りが人気、人数が少ないので
   スタッフも何度も挑戦、羊の作品撮影に”石”を選ぶといかにも綿羊の群れ遊ぶ様に。
   是非上記写真をご覧下さい。
  ・昼食後も作品作りを楽しんでもらい木陰を吹き抜ける自然の風を受けのんびりとした時間を
   すごせた。
6、観察会感想
  ・参加者の中で病気上がりの方がおられ、「こんな素敵な時間を持てた事に感謝してます」と言
   われて、こちらも嬉しい気持ちになった。
  ・怪我がなく無事修了。
<岩久 記>


  

H19年8月特別観察会「とっとこ歩き観察会ー10」>    
                      ナイトハイク 夏の山、涼を求めて


1、開 催 日  : 平成19年8月25日(土)   16:45〜20:20 
           ・天気 : 晴れ 、    ・観察場所 : ・枚岡神社⇔枚岡公園⇔額田展望台
2、担当リーダー: 藤戸、平山
3、参 加     : 21名 【一般参加 大人:15名、スタッフ:6名】
行事概要   
  ・この夏の猛暑から少しは逃れる時間帯、場所を選んでの夕涼みを兼ねた観察会とした。
  ・予定していたのは、枚岡神社⇔神津嶽⇔らくらく道⇔「みはらし広場」のハイキングコースで
   あったが、下見に行った時「みはらし広場」が19日夜放火に合い、立ち入り禁止となっていた 
   ため 急遽額田展望台にコースを変更 歩く距離も7kmから半分に減少した。
5、行事&観察結果
  ・pm4時50分行事をスタート、本日のリーダー藤戸から 皆さんに配ったレジメに沿って 山の
   歩き方、ナイトハイクの注意点等を説明、 pm5時に出発する。
  ・額田展望台までは、太陽も西空にあり夏の暑さが皆の汗になって落ちる。
   枚岡神社、中央階段道、枚岡展望台下分岐、豊浦橋、終点 額田展望台 と歩く、この間、
   短時間歩くごとに休憩をとり、水分補給や植物観察をし(この時期咲く草木は少なく、ヤブ
   ミョウガが勢いよく白い花を咲かせ、谷筋ではヤブランの紫の花穂がかわいらしく、
   他にキツネノカミソリ、キツネノマゴ、ガンクビソウ等見られた) 進む。
  ・山はもう秋の気配でツクツクボウシが大合唱、ミンミンゼミ、ヒグラシ、アブラゼミの声も
   聞こえた。
  ・額田展望台到着が6時、夕日が落ちるまでに30分あり、それまで弁当をとる。
   皆さんの胃が満たされた時に夕日をバックに、リーダー藤戸のフルート演奏が始まる。
   見事な演奏に拍手喝采。 
  ・今日の夕日はも一つであった(よく来られている参加者の声)が、沈む太陽に変わって大阪
   平野が光の海に埋もれていく変化も又乙なものである。
  ・額田山展望台では、日が暮れると外来種のアオマツムシの鳴き声が圧倒的だった。
   カンタンや、マツムシなど、在来種の声は殆ど聞けなかった。
  ・pm7時45分 藤戸から下山時の注意と、五感(特に、目、耳)を使い自然光での歩きを
   今回経験しましょうと提案があり、、下山を開始する。
   危険箇所を除きほとんど自然光で、又夜鳴く虫たちの声を聞きながら集合場所までもどった。
  ・pm8時20分解散。 
6、観察会感想
  ・日中の暑さに比べればやはり歩くには良い時間であった、が 額田展望台に渡る風がもう
   一つ涼しさが足りない。
   下山時の桜広場で豊浦川に沿って吹く川風に触れた時は、ひんやりし涼しく気持ちが良か
   った。

  ・藤戸リーダーのフルート演奏が思わぬプレゼントになり参加者も喜んでおられた。
  ・今の人口光に慣れた生活の中で、(確かな道では)懐中電灯に頼らない月明かりでの歩きも、
   余り不自由しないと皆さんが実感されたようであった。
  ・今までと違った 楽器演奏、五感を使った夜道歩き 等 内容として新鮮であった。
<平山 記>   


H19年9月観察会虫聞きの会」
              <虫の音を聞きながら夕涼み>
     

        グリーンガーデンひらおか、枚岡NC共催行事、 指導枚岡ネイチャークラブ

                     

1、開 催 日  : 平成19年9月1日(土)  18:00〜21:20
           ・天気 : 晴れ 、    ・観察場所 : ・グリーンガーデン⇔枚岡公園⇔桜広場
2、担当リーダー: 岡田・三木・杉崎
3、参 加     : 38名 【一般参加 大人:18名、子供:7人、幼児:3名、スタッフ:10名】

4、行事&観察結果
9月になったとたん朝夕は涼しくなり、秋の気配が感じられるようになり、気がつくとセミに
代わって秋の虫たちが鳴き始めている。今日は枚岡公園にいる鳴く虫たちを観察した。

●pm時〜半 グリーンガーデンひらおか の研修室
講師の岡田さんが家の近くで捕まえた数種類の虫を持ってきてくれた。
やはり実物を見ると子供はもちろん大人も興味がわいてくる。
中でもクツワムシは大きくてかごから出してもじっとしているのでゆっくり観察することが出来、
乾燥した場所で生まれたクツワムシは体が茶色に、緑色の草むらで生まれたものは緑色なると教
えてもらい、その両方を見ることが出来た。「ガチャガチャガチャガチャ クツワムシ」と唱歌
に歌われているが、夜行性なので明るい研修室では鳴き声を聞くことが出来なかった。

枚岡公園にいそうな虫について勉強してから、グリーンガーデンを出発した。

●pm6時半〜7時ごろ さくら広場へと続く山道
昔は静な夜にあちこちから涼しいげに鳴く虫の音を楽しめたが、今は外来種のアオマツムシが木
の上でずっと鳴き続けているので、そのなかから違う虫の音を聞き取るのはとても難しい。講師
はすばらしい耳の持ち主で、いともたやすく「今、上でヤブキリ鳴きましたね。木の奥でハヤシノ
ウマオイも鳴きましたね」と教えてくれるが・・・。

pm7時半〜8時 さくら広場にて
さくら広場に着いて一息ついた頃に、おしゃべりをやめ、3分間目を閉じて虫の音に耳をかたむけた。
斜面の上や下の方から虫のコーラスを聞くことが出来た。

虫かごの中ではヤブキリが、一緒に入れたツチイナゴを食べ、他の場所ではハヤシノウマオイ(♀)
がキチキチバッタを食べ始めた。
これも厳しい自然の弱肉強食の1シーンでしょう。

その他 カネタタキ、オカメコウロギ、ツズレサセコウロギなど秋の虫に出会えた。
又、草むらに光っているマドボタルも、手元で初めて見れた。

●pm9時〜9時20分 グリーンガーデンに到着
研修室に入って、今日のまとめをし、参加者はアンケートを記入した後帰途に着かれた。
アンケートを見せてもらうと好評な例会であったと記されているのが多く、スタッフとして安心した。
<杉崎 記>

●今日の観察会の模様は東大阪ケーブルTVで 6日(木)虹色ネットワークで(12:00〜数回)と、8日(土)、
     9日(日)放映される。      


H19年10月観察会秋の草の実」
                     秋 食べてみよう・染めてみよう
  

1、開 催 日  : 平成19年10月28日(日)  10:00〜16:30
            ・天気 : 晴れ 、・観察場所 :石切駅⇒日下新池⇒日新高校⇒日下リージョンセンター
2、担当リーダー:  飛田・三木
3、参 加     :  29名 【一般参加 大人:14名、子供:4人、スタッフ:11名】
4、
行事概要
  : ・木の実、草の実が目に付くようになってきた今の時期 日下周辺の草の実を 
            対象に採集し、説明して行った。
            ・日新高校の教室をお借りする事が出来たので、皆さんに藍染をしてもらった。 
5、行事&観察結果
  ・石切駅〜日下新池
     元の近鉄奈良線 孔舎衛坂(くさえざか)駅周辺は、昔(縄文時代)は河内潟が迫っており
     ススキ原であった。
     今もその面影をとどめており海岸性のススキやヨシが少し残っている、東大阪市の
     天然記念物になっているヒトモトススキも日下新池には残っておりその説明をする。
  ・〜日新高校
     各種草の実を集めながら歩く。高校北側にはミゾソバ、ヌカキビ、イシミカワの群生があり
     美しかった。
     柳もあり、昔の田の縁で水辺であったことを物語っている。ここの柳に先週の下見の折は、
     見事なヤナギマッタケが群がってついていたが 今日はもう枯れて跡形のみとなっていた。
  ・日新高校多目的教室
     昼食をとった後、
藍染作業にかかる。
     本来、草の実や葉で染めたかったが、火を使うことが出来ず 藍の粉を用いて藍染を実施
     した。

     スタッフの紀古が工程や注意事項を説明した後、各参加者が小道具(ラムネ玉、糸、
     輪ゴム等)を用いて思い思いのデザインを施し 染めにかかる。
     藍染の合間に、スタッフが新池で採取した「オニビシの実」と市販のヒシの実を湯でて皆で
     食べ比べた。味は市販のほうが良かったが、どちらも栗の味がしておいしかった。
  ・〜今池、ハス池
     近くの小池ではサクラタデの群落が見られ美しかった。しかし1週間前の下見の時に比べ
     たら花の盛りは過ぎていた。
     ハス池は干し上げられ刈られていたが、若干実を拾う事が出来た。
  ・〜井上邸〜日下リージョンセンター
     旧大庄屋の井上邸でご主人から、邸内と原始ハス、稲田モモ(江戸時代後期に盛んに栽培
     された)の説明を受けた。
  
   リージョンセンター前で解散したのは4時半であった。
6、観察会感想
   本日の工程を終えてみれば
    @植物観察会 A藍染 Bヒシの実・オニグルミの試食 C旧庄屋邸の見学 D石切駅〜
    石切リージョンセンターまでを歩く観察ハイキング、 と通常観察会の3回分の行事を一度にこなし
    ており
、参加者から満足感と共に少し疲れたとも言われた。
<飛田 記>



H19年11月特別観察会「とっとこ歩き観察会ー11」
                      
秋の山 色とりどり              
                      

1、開 催 日  : 平成19年11月18日(日)  9:00〜16:30
            ・天気     : 晴れ 、
            
・観察コース :(距離10・5キロ)  
                     枚岡神社⇒枚岡山赤橋額田山⇒(摂河泉コース)
                     生駒山上(一等三角点)尾根道慈光寺枚岡神社(解散) 

2、担当リーダー:  飛田・三木
3、参 加     :  20名 【一般参加 大人:16名、スタッフ:4名】
4、
観察ポイント : ・枚岡公園内のコースでの草木の保全状況観察と、生駒山中の秋の実の観察
5、行事&観察結果 
   今回は生駒山の紅葉探勝がテーマであったが、麓のイロハカエデは、紅葉とは程遠く青々していた
    ため秋の実を中心とした観察会に変えた。

 <特に目に付いたこと>
  @枚岡公園内の山道は草の刈りすぎと抜きすぎの為、土の肌が見え,多くの種が消えていた。
   公園やハイキング道の保全の不味さが目に付いた
  A高圧線下の桜や他の木々の多くの頂部が無造作に切り取られ痛痛しかった、この結果
   枯れるのではないかと心配する。国定公園のこの山中で、何故あそこまでするのか理解に
   苦しんだ。
  B実について  (○木 ●草本)
   【赤色】 ○ナナミノキ クロガネモチ モチノキ ピラカンサ シロダモ ソヨゴ マユミ 
         アオキ(一部赤色で殆ど緑色) アキグミ ノイバラ  ●ヒヨドリジョウゴ ウラシマソウ
         イヌタデ ミズヒキ
   【黒色】 ○ムク クサギ ヤマコウバシ エノキ クス ツブラジイ  ●ヤブラン
   【紫色】 ○アオツヅラフジ ヒイラギ ネズミモチ トウネズミモチ(まだ緑色が強い) ●ヤブミョウガ
   【茶色】 ○コナラ クヌギ  ●キッコウハグマ イノコズチ オオバコ
   【黄金色】● ヘクソカズラ
   【黄色】 ○ヤマガキ
   【白色】 ●スズメウリ
   ・本年はクヌギの実が少なく、コナラがやけに目に付いた。沢山ありすぎ、踏むとパリパリと割れた。
    又、ムクの実を皆で食べたが、皆さんの判定はなかなかの味だとのこと。
   ・ウラシマソウの実がついていたが、春の独特の花からは、想像が付ない。
   ・マユミの木は昔は弓に使われていた硬派なのに、実は本当に可愛い。
  Cその他
   ・山上のモミジはさすがに紅葉していた。コバノミツバツツジ、ニシキギの赤色も目立った
   ・参加者から「キッコウハグマだと教えられいたが、いつ来ても、花を見たことが無い」と 閉鎖花が多く
    花は 少ないと答えた。
   ・生駒山の一等三角点は遊園地の真ん中にあり、そのため遊園地の係り員が子供の汽車ポッポを
    とめてそれを見せてくれた。かなり年季を経た三角点だった。
  D本年のトットコ行事は、
   ・1月は今年一番の寒さと雨 しかしラッキーなことに道中の池でカワセミが見れた。
   ・4月は、桜が早く散り、おまけに府民の森で昼食中に地震に遭った。
   ・8月はナイトハイクの展望台の便所が放火で焼け、使用禁止の為、予定のコースをとれず
    期待していたすばらしい夜景が見られなかった。
   ・今日は温暖化の影響か紅葉にはまだ早く、今までずっと暖かったのに、木枯らし1号が吹き風強く
    寒かった。
       今年のトットコ行事はハプニングの連続だった。
<飛田 記>


H19年12月観察会「わらで作るお正月飾り」
              <これでお正月もバッチリ>
     

           グリーンガーデンひらおか、枚岡NC共催行事、 指導枚岡ネイチャークラブ

1、開催日     :平成19年12月16日(日)  10:00〜14:30  曇り一時雨
2、場所      :グリーンガーデンひらおか
3、参加者     :34名【一般参加 大人23名、子供5名、 スタッフ6名】
4、担当リーダー :紀古、原田
5、<実施内容>
  @、「グリーンガーデンひらおか」近藤館長の挨拶後、枚岡ネイチャーグルー プの活動紹介
    をしてから、制作に入る。
  A、午前中に基本の形作り、昼から飾り付けとしめ縄作りというステップで行った。
  B、参加者の内訳はほとんどが女性の熟年層、男性はわずか3名と少数。藁をなうのが全く
    初めての人もいて、スタート時はどうなるかと心配したが、皆さんまじめで熱心に作業され
    たので思ったよりレベルの高い作品が出来上がった。
6、<反省、今後の対応>
  @、参加者の雰囲気も良く、非常に楽しそうにワラの制作をされていたのが印象的であった。
  A、今回は会場が広いところ1ヶ所が確保できたので運営上非常に助 かった。
  B、わらは55束用意し、一人2束確保。一人当たり輪飾り3本しめ縄1本が出来た。分量的
    にもちょうど良かったのでは。今後、この分量を基本として行きたい。
  C、飾り付け用の小物がいつもに比べ少なかったが、次回から材料費をもらって小物を
    用意するか、検討の余地有り。
<原田 記>


H20年1月観察会冬の野鳥と自然観察
                     
<紅いシダと野鳥を探して>  

1、開 催 日  : 平成20年1月13日(日)  9:00〜13:30
            ・天気 : 晴れ時々曇り (12時で7℃前後)
2、観察場所  
:  瓢箪山駅(9:00集合9:20発)⇒梶無神社⇒六万寺半堂池⇒横小路・皿池⇒
              心合寺山古墳
(12:00着・昼食・水鳥観察13;30解散)       約4km
3、担当リーダー : 原田・平山  (スタッフ):石井、岩久、紀古、杉崎、高山、飛田
4、参加者    :  17名 【一般参加 大人:9名、スタッフ:8名】
5、
行事概要  : ・大阪側生駒山麓(主に東大阪市南部)に散らばる池々をめぐり 野鳥と
             水鳥を観察し、併せて昨年も歩いたこのコースでの紅いシダの紅葉を
             見て歩いた。
6、行事
  @瓢箪山駅で集合し、今日の観察会の狙い、コース、見て欲しいこと等説明の後出発。
  A瓢箪山稲荷神社を経由し、梶無神社まで直行。この地はアオバズクの飛来地として大阪
   近辺では有名なところであるが、今回はアオバズクの止まる大クスノキを見てかわいい姿を
   想像し満足する。
  B六万寺半堂池では、鉄柵に止まって 動かざること山の如しの眠そうなゴイサギを見つける。
   この鳥も実際はこの池の魚を虎視眈々と狙っているのである。
  C横小路の山手の釣り池で、皆さん待望のカワセミに遭遇。(スタッフが携帯で居てくれるよう
   呼び出したとの声あり)色鮮やかなかわいい姿にしばらくその場を動けず。他1箇所でも遭う。
  D今日のポイントの1つでもある紅いシダ(アカウキクサ)の池では、昨年1面真っ赤だったのが
   アオウキクサ(対象写真参照)に変わっていた。何故か???
  E心合寺山古墳手前の池端で見つけたサンシュユは、ハルコガネ(花の姿)・又はサンゴバナ
    (実の様子)と呼ばれており、昔からの薬用樹(漢名・山茱萸(ヤマグミ)、ミズキ科)である。
    この実を皆さん一粒口に入れ 甘さ渋さを味わった。
  F心合寺山古墳で昼食にする。古墳の堀の水鳥は例年に比べて少なく、10数羽数えるのみ
    であった。
    今回も心合寺山古墳のスタッフから昼食場所、暑い湯の提供を受け感謝。)
  G今日見てきた結果の鳥合わせをし、近年のため池の減少に伴う功罪、地球温暖化に伴う鳥、
    植物への影響や外来種の増加等 話をまとめて解散した。
  H解散後、元気な人はオプションコースとして 来た道より更に山沿いを瓢箪山駅まで 
    植物観察をしながら帰る。その過程でツルウメモドキやビナンカズラの見事な群落や
    オミナエシ畑に出会う。
7、観察結果、反省事項等
  ・見た鳥 ・・・・スズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、ジョウビタキ、メジロ、シジュウカラ、
           ハクセキレイ、コサギ、ツグミ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
           カシラダカ、ホオジロ、アオジ、キジバト、ドバト、カワセミ(オス)、
           アオサギ、ゴイサギ(幼鳥)、カワウ、キンクロハジロ、ホシハジロ、
           ヒドリガモ、ハシビロガモ(メ ス)、カルガモ、カイツブリ(夏羽、冬羽)、
                 以上 26種
  ・歩く観察会としては 参加人数的には丁度良かった。
  ・天候にも恵まれ、少し寒くはあったが歩くことで暖かくなり、観察会も成功に終わった。
<平山 記>  


H20年2月特別観察会「とっとこ歩き観察会ー12」>    
               冬枯れの生駒山を歩こう ーー冬の草木は、木の実は??
ーー

1、開 催 日  : 平成20年2月17日(日)  9:00〜15:00
            ・天気 : 晴れ後雪
2、観察場所  
: 枚岡神社(9:20発)⇒神津谷遡行⇒神津嶽ふれあい広場(10:05〜15)⇒神津嶽
            コース⇒府民の森事務所(11:05〜10)⇒ぼくらの広場(11:40)⇒鳴川峠(12:05)
             市立野外活動センター
自由の森なるかわ(12:25〜13:25)⇒ 六万寺谷 ⇒ 
            瓢箪山駅(14:50)
                               約13km

3、担当リーダー : 飛田・三木  
(スタッフ):藤戸、岡田、中谷、平山
4、参加者     :  35名 【一般参加 大人:28名、子供:1名、スタッフ:6名】
5、
行事概要  : ・神津谷を遡行して神津嶽コースに合流し、そのまま生駒縦走路を歩く。 
            自由の森なる川で昼食後 六万寺谷に下りる。先日の雪が残る道中や
            午後からの降雪の中で春を待つ樹木の若芽を観察する
6、行事
  @出発時は良く晴れており、今回神津谷コースをとったが、このコースはとっとこ例会で
   初めての利用である。
   
神津谷をしばらく遡行した後、神津嶽尾根道への急登になる。この距離は短いが展望が
   良い。尾根道合流直前のセンダンの木は大きく見事である,この木は今は葉も実も落ちて
   しまったが、1月初に登った時には見事に多くの大きい実を着けていた。
  A神津嶽ふれあい広場から、神津嶽コース沿いの植林された森の中の踏み跡程度の道を登
   る。
このコースにはサンゴジュが多く植えられていたり、テーダマツorダイオウショウ(大きな
   松かさと3本葉が落ちていた)が植えられておりこんな所に何故?と感じた。
   途中 ヒノキの切り株があり年輪について説明する、そして年輪の粗い方が南側だと教科書
   に説明されているが、そうではなく周りの環境により異なることを理解していただいた。
  B府民の森事務所から万葉植物園まで直登せず左側道をとった。
   雪が残っており足に快い。 
   万葉植物園では銀色の蕾をつけたミツマタが各枝に多くついていた(咲く花は黄色)。
  C生駒縦走路では見るものは特になし、自由の森なるかわで昼食にする、このころから粉雪が
   激しく、降り出した。
   ここの館員の方から熱いお湯の提供受けありがたかった。これでコーヒーを入れ皆で飲む。
  D天候、時間を考え六万寺谷を下る。
   所々で見たヤマコウバシ(クスノキ科)は冬以外では目立たない木であるが、今の時期は凛と
   して存在感を示す。
   またニワトコ(スイカズラ科)がかわいい芽を膨らませていた。 「森のブロッコリー」と言われる
   ように山菜として利用出来たり(但しあまり多食はダメ)、日本名の接骨木(または庭常)と言わ
   れるように枝の黒焼を湿布して用いると骨折や打撲傷に効果がある薬用植物として使われた
   木であるが、これも若芽のころ以外は目立たない木である.。
   谷の中では小さいシイタケがカシ類の流木から2本芽を出していた。
  D往生院近くで解散したが、ほとんどの人が瓢箪山駅まで歩き流れ解散とした。
7、観察結果、反省事項等
  @とっとこ例会には珍しく参加者が多かったが、過去の例会に何回か参加いただいた方々の
   同窓会のようでもあった。
  A参加者も30人を超え歩く距離も長くなると、初の人から最後の人まで列が長くなり、いつも
   の観察会のような説明方式では対応出来なく、とっとこ歩きが主になった。また参加者の
   確認判別が難しくこれから参加者に識別リボン等着けて頂かねばならないと感じた。
  B今回の参加者から、観察量が少ないとお叱りがあるかと思ったが、ルートにバラエティが
   あり雪景色の歩きで楽しかったと言われた。(と言うことはいろんな所を歩きたいと思われて
   いる方が多いと言うことになるが) たまにはこんな観察会もいいのかと安心した。
<平山 記>      

H20年3月観察会春の小川をのぞいて見ようPART-W
        グリーンガーデンひらおか、枚岡NC共催行事、 指導枚岡ネイチャークラブ


1、開 催 日  : 平成20年3月23日(日)  10:10〜15:00
            ・天気: 曇り   気温:15.4℃  水温:10.5℃  湿度:56% 
2、観察場所  
: グリーンガーデンひらおか⇒豊浦橋上流⇒豊浦川(水生生物観察)⇒さくら広場
            (昼食)⇒グリーンガーデンひらおか
3、特別講師  : 大阪産業大学非常勤講師、環境博士:谷幸三氏
4、担当リーダー : 石井・平山 
 (スタッフ):傍島、藤戸、杉崎、三木、紀古、岡田、中谷
5、参加者     : 39名 【一般参加 大人:17名、子供:12名、講師:1名、スタッフ:9名】
6、
行事概要  : ・今回は、いつもと異なり、枚岡NCのスタッフが指導するのでなく、特別講師
             谷先生をお招きしての観察会とした。
            ・グリーンガーデンひらおか(以下GGHと記す)で予備知識を教わり、豊浦川の
              観察場所に行く
。 午前中は採集、同定、さらにCODテスト(注*1)を行い 、
             その後昼食のため桜広場へ移動した。
            ・午後はGGHにもどり、谷先生から、トンボの生態から環境への関心を持つ講義
             を進めていただけた。
7、観察結果、反省事項等
  @「水生生物・自然観察ガイド」(谷幸三先生著)を国土交通省大和川河川事務所さんのご好意で
    事前にいただくことが出来、これをテキストとして谷先生自ら講義していただけることになった。
  A先生の進め方は、まず大きな声で参加者の気持ちを一つに集め、集まったところでユーモアを
    交えた話で人を惹きつけ、それから核心に入り、要所要所で皆に大声で反復させるというやり
    方を採られて、今回の参加者は昼からの講義も余り眠たくなかったことと思われる。
    又、この講義で参加者は観察結果を整理し、理解を深めることが出来た。
  B子供さんの参加も多く、採集された生物の説明や顕微鏡を見る目が、秋の虫聞きにも見られた
    真剣さがあり印象的であった。
  C講義の最後に、谷先生から「皆さん一人一人の家庭の生活排水が、水中生物をはじめ世の中
    の環境を汚していると言うことを考える必要がありますね」と結ばれ観察会と座学は終了した。
  D今日の観察された結果
    <水中生物>
    ・少し汚れた水に見られるもの: サワガニ、ミズムシ、オニヤンマの幼虫(ヤゴ)、
    ・きれいな水に見られるもの  : ヨコエビ、クロマダラカゲロウ、フタスジモンカゲロウ、
                        カワトンボ、ガガンボ幼虫、ウルマトビゲラ、
    <COD>検査結果
    ・CODは3以下で、少し汚れた水か比較的きれいの中間
      (注*1)
CODテストとは Chemical Oxygen Demandの略で化学的酸素要求量を元に水質
           検査をするもの。
    ・オニヤンマの幼虫(ヤゴ)は5年ほど川で生活するが4年ものが見つかったことは、ここ4年前
     からこの川の水が現状以上か同じ位のきれいさが保たれてきたと言うことになる。
                                                 (谷先生のお話)
  E東大阪ケーブルTVの取材があり放映は26日(水)、29日(土)、30日(日)の虹色ネットワークで
    (12:00、15:00、19:00、22:00からそれぞれ放映される。 

<平山 記>