1、開 催 日 :平成21年4月26日(日) 10:00/石切駅北口・集合〜13時00分/孔舎衛坂駅跡・解散
・天気:曇り時々小雨 気温は最高で14度と3月初旬の寒さ。
2、担当リーダー:(観察班:杉崎・中谷、飛田、三木 天ぷら班:紀古、西川、 写真班:石井、平山)
3、参 加 :29名 (大人17名、小学生3名、幼児1名、スタッフ8名)
4、行 事
● コース: 石切駅北口⇔孔舎衛坂駅跡
●行事内容:
・10時過ぎに石切駅を出発する。
前日の嵐で八重桜が道端に散らばり無残。オオジシバリを観るが寒さのせいか花は閉じていた。
・石切駅北口から東側の道に沿い孔舎衛坂駅跡に向かって歩く、右側の土手には多くの野草が
目の高さに咲いていて見やすかった。
クサイチゴの花も咲いており熟して赤くなった頃の実のおいしさを想像する。
アメリカフウロウ、ヤエムグラ、コメツブツメクサ、カンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、ウシハコベ、
カラスノエンドウ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ノビル、ハハコグサ、ハルジオン、キュウリグサを説明
する。途中スズメノエンドウの群落あり。
・白龍神社の境内でキランソウ、スミレ、イタドリ、ドクダミなどを見る。
トンネル前でミズヒキソウ、スイバ、孔舎衛坂駅跡周辺でノジシャ、カスマグサ、マツバウンランを
確認。
特に近頃目立ってきたタチイヌノフグリが 一面に生えている。
・冷たく強い風が吹き小雨も降り出したので昼食をとることにした。雨を避けて木の下に座り
揚げたての天ぷらを賞味。 食材はヨモギ、ユキノシタ、ドクダミ、ヒメオドリコソウ、タンポポ、
イタドリ、ノビル、クコの若葉、クズの若芽、カキの若葉。
・寒さと小雨のため予定を早めて1時過ぎに解散した。
● 感想:
・晴れていたら食事のあと自由に駅舎跡を観察できたのだが、寒い風と雨のため断念する。
駅舎内にトイレが無く、石切駅に戻るためにも早めに切りあげることにした。
・天ぷらを揚げるため場所を提供していただいた堀田さんとスタッフに感謝。
・春の野の草花の観察はやっぱり晴れた暖かい日がいいですね〜ぇ。
<杉崎・中谷 記> <石井・平山 写真>
H21年5月観察会 「薬草観察」
<身近な野草も薬になるよ>
1、開 催 日 :平成21年5月17日(日) 10:00/枚岡神社鳥居下・集合〜13時30分/郷土博物館・解散
・天気:曇り時々小雨
2、担当リーダー:藪下・飛田 (藤戸、紀古、西川、石井、平山)
3、参 加 :23名 (大人13名、子供2名、幼児1名、スタッフ7名)
4、行 事
● コース : 枚岡神社〜枚岡梅林〜生駒山麓〜東大阪市立郷土博物館
●行事内容 :
・出発にあたって、薬草として使う場合素人療法は危険で 葉を揉んで塗り薬として使う程度は
良いがくれぐれも口に入れるときはその扱いになれた人に教えて貰い使用することと注意する。
・10時過ぎに枚岡神社鳥居下を出発、梅林を抜け、マンションの間を通って生駒山麓道に出る。
集合地点で配ったレジメを元に 途中途中で皆さんが日ごろ目にして一般的には雑草扱いの
草々も薬草になると説明して行く。
・特に、薬にも用いられるが強い毒を持つものとして アジサイ、キョウチクトウについて説明する。
・カタバミで10円玉を磨いてきれいに光り輝くのを実験してもらう。 それはその成分に入っている
シュウ酸(他にクエン酸、酒石酸)などが銅の表面を覆っている酸化膜を取除くのだと説明する。
又、シロツメクサ(クローバー)とも見比べて葉の違いを分かってもらった。
・生駒山麓にそっての土手道には色々な薬になる草木が出てきた。
その中で今回珍しく カラスビシャクを見つけた。
・草木の花は今回咲いているのが少なかった。木では カキ、センダン、テイカカズラ、ナワシロ
イチゴ、草ではタンポポ(カンサイ、セイヨウ共)、ノビル、ハルジオン、ドクダミ、ヤブジラミ。
・キイチゴの実がなっていて口に入れる、先に口に入れたヘビイチゴの不味さに比べたらとても甘い。
・郷土博物館の手前で小雨が降り出し、少し早足で移動する。
・昼食時、持参したハブ茶(ケツメイシの実の茶)、ドクダミ茶、ブレンド茶(ドクダミ、カキの葉、
クマザサ、バン茶)を飲んでいただく。 いずれも特にクセモなく飲み易いと参加者の声。
・昼食後 館内を見学した後、総まとめをして今日の観察会を終わり 現地解散とした。
●感想 :
・参加者が観察会には適当な人数で、進めやすく良かった。
・館でいただいた資料の中に、ワタの種があり参加者の皆さんが持ち帰って植えていただき昔
この地が河内綿の大産地であったことを思い起こしてもらえれば良いと感じた。
・昼食は館のご好意で屋根のある場所を提供いただき ゆっくりすることが出来たので助かった。
<今日見れた薬草> アイウエオ順 (参加者に説明していないものも多くあり)
アカネ、アカメガシワ、アケビ、アジサイ、イタドリ、イチジク、イチョウ、ウメ、エノキ、オオバコ、
オオチドメ、カキ、カタバミ、カラスノエンドウ、カラスビシャク、キョウチクト、キンカン、クサギ、
クズ、クスノキ、クチナシ、サクラ、シロツメグサ、シュロ、スイバ、スギナ、ススキ、スベリヒュ、
スミレ、センダン、タンポポ、ツバキ、テイカカズラ、ドクダミ、ナンテン、ネズミモチ、ノカンゾウ、
ノゲシ、ノキシノブ、ノビル、ハコベ、ハチク、ハハコグサ、ハルジオン、ヒイラギ、ビワ、フキ、
フジ、ヘクソカウラ、ヘビイチゴ、ヤツデ、ヤブジラミ、ヤブガラシ、ヤマモモ、ヨモギ
<藪下 記> <石井・平山 写真>
H21年6月観察会 「キノコ観察」
<家族で探そう枚岡公園のキノコ>
1、開 催 日 :平成21年6月14日(日) 10:00/枚岡神社鳥居下・集合〜13時30分/枚岡公園・解散
・天気:晴れ
2、担当リーダー:飛田、岩久、三木、杉崎、石井、西川、平山
3、参 加 :17名 (大人7名、子供1名、幼児2名、スタッフ7名)
4、行 事
● コース : 枚岡神社〜枚岡梅林〜・観察ポイント1〜・観察ポイント2〜・観察ポイント3〜
・ 観察ポイント4
●行事内容 :
@観察ポイント1(梅林上部北側)
・梅林内はきれいに草刈をされており何も見つけられず、谷沿いの倒木周辺を中心に探す。
・キクラゲ、マメザヤダケ、カシタケ、粘菌等 案外見つかる。
A観察ポイント2(中の谷階段下)
・全く無い
B観察ポイント3(椋が根橋休憩所)
・1昨年にヒラタケやツルタケ等大型のキノコを多く見つけた場所は、ボーイスカウトの子供達が
ネイチャーゲームで使っており探せなかった。
・休憩所の西側では、倒木上でイヌセンボンダケ、カワラタケ類があった。
・樹にへばりついていたキクラゲをはがして水につけて、30分あとで元の(?)姿を見てもらう。
・スタッフの平山持参の硬質菌の・マンネンタケ・ツガサルノコシカケ・ハチノスダケ・ヒイロタケ他
を観察してもらい、全体をみてもらうと同時に傘裏面の孔口の違い、又これ等のキノコは
非常にありふれたものであり少しの注意で見つけられることを説明した。
C観察ポイント4(枚岡公園内・特にドレミファ階段上)
・公園内のあちこちでクモタケ(トタテクモ類が地中に縦穴を掘って生息しており、子実体は
巣の底で死んだクモから伸びて巣穴の入り口からその先端を出す、1種の冬虫夏草)を
見つける。
・クモタケ発見がこの観察会の重要テーマで、皆さんと探せば多くのクモタケも発見された。
中には(クモタケとなっていない)トタテクモのみの巣があり中を覗くとクモの足が見えた。
D総仕上げ
・植物連鎖の中でのキノコの役割を皆さんに説明し本日の観察会を締めくくる。
<今日見れたキノコ>
・キクラゲ・マメザヤダケ・カシタケ・ベニタケの仲間・ツガサルノコシタケ・カイガラタケ・カワラタケ類、
・イヌセンボンダケ・粘菌類 (他に同定できなかったものも多くあり)
● 感想:
・今日はキノコが殆ど見つからないと覚悟してきたが多くの目で見ると案外あったので一安心
した。 特に子供達の目線の低さと集中力はより多くのものを見つけてくれる。
・今までは、故・傍島さんにほとんどまかせっきりの観察会であり、自分等の勉強不足に気が
付いた時にはお師匠さんが居なくなっており、今度の観察会もどうなることかと不安があった、
が、参加者と一緒に皆で図鑑片手に勉強会的に進めていったがどうにか無事終了した。
参加者の皆様も図鑑を見ながらの観察会で キノコもより身近になったと言われていた。
・図鑑に載っている写真はある一面のみ切り取られたものである、これで同定していくには
基礎知識がないため非常に難しいことを実感した。
<岩久 記> <石井・平山 写真>
H21年6月特別観察会 「とっとこ歩き観察ー18」
<夏の水草を調べて見よう・直越えの道>
1、開 催 日 :平成21年6月21日(日) 9:00/石切駅北改札・集合〜15時20分/生駒駅・解散
・天気:曇り
2、担当リーダー:飛田、石井(藤戸、西川)
3、参 加 :12名 (大人8名、スタッフ4名)
4、行 事
●行事概要 : 梅雨時は草花が少ない季節だが、水草は、非常に元気だ。しかも生駒山系で
ここしかない水草を観察する。
直道(地元は、「ただごえ」の道、一般には「じきごえ」と言われ、古代の神武天皇
ゆかりの神話伝承の道を歩く。
● コース : @近鉄石切駅〜A布市池〜B日下布市池〜C直越え道U〜D五瀬の命碑〜
E御バの懐〜F峠道〜Gタカラ山下湿地〜Hふれあいセンター(12:20〜13:00)〜
I〜N池めぐり〜OBSキャンプ場〜P生駒駅
池名 | A布市池 | B日下布市池 | Gタカラ山下湿地 | I馬池 | J池 | K池 | L池 | M切池 | N池 |
池の水質(ph) | 黄褐色の濁り | 濁っていた | 山からの搾り水澄んでいた | 澄んでいた(6) | 澄んでいた(6) | 澄んでいた(5) | 澄んでいた | 澄んでいた(6) | 黒く濁っていた |
水草種類 | |||||||||
浮遊植物 | |||||||||
沈水植物 | タヌキモ | 不明モ1種 | ミズユキノシタ | ||||||
浮葉植物 | ヒシ | ヒルムシロ | ジュンサイ(花) | ハス | ジュンサイ | フトヒルムシロ | |||
抽水植物 | ガマ(穂) | イ ・フトイ(花) | 不明1種 | イ(花) | |||||
ガマ(穂無し種不明) | オモダカ | ||||||||
ヘラオモダカ | アシ | ||||||||
キショウブ(花・実) | |||||||||
湿性植物 | オニスゲ・ゴウソ(実) | オニスゲ(実) | カサスゲ(花) | ||||||
アゼナルコ・ミゾソバ | |||||||||
ヒメヨツバムグラ(花) | |||||||||
キツネのボタン(花実) | |||||||||
その他 | ヤワラスゲ(実) | 水生生物・虫 | ドクダミ(花) | ||||||
クサイ(花) |
●観察内容 :
@〜C 今にも泣き出しそうな天候だった。池のphを調べるので、東大阪市水道水を調べたph7・
中性だった。
C〜E 直越えUの道に入った途端、地面の水を吸っているクロアゲハの歓迎を受けた。
大阪府でも稀少な神武天皇にまつわる神話の道を歩きながら、不確実ながらも、東征軍は
歩いたのだろうかと想像しながら、急坂を喘ぎながら歩いた。湿っぽくシダ類とジャノヒゲが
主だが、落ち葉のふかふかの感触を楽しみながら歩いた。
F やっと楽になったところに、オカタツナミソウ ナルコユリが見えてほっとした。
Gタカラ山下湿地
15年前は山の頂部の棚田で有ったが、放置され、先祖帰りして湿地を構成し、山の搾り水
がたまり貴重な水草の宝庫になった。ガマは小さく、ひょっとしてコガマ(絶滅危惧種)かも
分らない。まだ穂が付いていないので分らない、7月に確かめたく思う。貴重な湿地がどの
ように遷移するか楽しみだ。
100Mはなれた直越Tの道端に背の高いオカトラノオの群生があった。
水草は地味で、オカトラノオは派手な花なので、やはり野草の方がメジャーだな思った。
I馬池 非常に大きい池だ。25年前は池のほとりから、裏側の生駒山頂が見えたのに、山の木々が
生長し見えなくなった。水面に浮かぶヒルムシロは大群生を作っていた。
Jジュンサイの池
きつい斜面の細道を下った。ジュンサイは池全体に広がっていた。昨夜の雨の為、長靴を
用意していたが深くて入れず。手繰り寄せても根が付いているので、うまく取れない。
石井君と西川さんが笹の葉をむしり、巻きつけて採取した.ゼリー状に巻いた若葉が取れ
た。花の蕾もゼりーに覆われていた。
花咲く前を始めて見た。一葉は代表して飛田が持ち帰り、味噌汁に浮かべたがするっと胃
の中に。
K昔ツンボ池と呼称の池
二つの小川を集めた池で、三角州を形成し、浅い部分が有るので水草は豊富だった。
それよりも水中は、水生生物も多く、川エビ 手長エビ アメンボウ 水クモ 池面には
イトトンボ ショウジョウトンボ、大型のトンボ(種不明)飛び交った。とりわけショウジョウトンボは
草に止まり縄張りを張るので、写真と観察がじっくり出来た。
子供が居ると喜ぶだろうなと云いつつ。長時間観察した。4年前にミズトラノオが有ったが
見つからず。それでもこの池は生物の多様性のある池で、将来貴重な池となろう。
M切池 牛蛙鳴く池で、カサスゲやミズユキノシタが見れるのは、ここだけだ。
N池 昔は満水だったが、樋が壊れたのだろうか、減衰し泥が見えて汚く、植物・生物のいない
池になっていた。東大阪市でもこのような池が多い。悲しくなる。
OBSキャンプ場
すぐに市街地が始まる場所なので、余韻を持ちたく休憩し参加者に感想を聞いた。
やはり、トラノオとジュンサイが見れて良かった との声が多かった。
<飛田 記> <石井 写真>
H21年7月観察会 「セミ羽化の観察」
<子供に見せたいセミの羽化>
グリーンガーデンひらおか、枚岡NC共催行事、 指導:枚岡ネイチャークラブ
1、開 催 日 : 平成21年7月25日(土) 18:00〜21:00 観察場所:枚岡梅林一帯
天気:(午前中強い雨)観察時は曇り・
2、担当リーダー : 石井、岩久、中谷 (飛田、原田、藪下、杉崎、紀古、西川、平山)
3、参 加 :
64名(大人25名、子供29名、スタッフ10名)
4、行事概要 : 枚岡NC恒例行事「セミ羽化」観察会を、
グリーンガーデンひらおかと共催実施。
5、行事&観察結果
○グリーンガーデンひらおか(略称GGH) 2階研修室 (6時)
・GGH近藤館長挨拶 ・枚岡NC飛田代表挨拶
・スタッフの紹介、4班体制での担当スタッフ、救急スタッフの紹介、
・次月以降の観察会日程の案内を行なった。
・紙芝居「セミ太郎の一生」をし、「野外観察時の服装等の注意」を実施。
研修室の床に座ってもらい紙芝居をすると 子供達の雰囲気も盛り上がってきた。
大人の方も多く、セミの生態、自然環境の保護の大切さ等をやや詳しく説明した。
・観察時の注意事項を説明。 スタッフの指示に従うよう案内した。
・観察場所である枚岡梅林までの移動の説明をし、観察会終了後のGGHへ帰館する
人に対しバスの案内をする。
○GGH(7時)⇒枚岡梅林へ移動(7時20分)
・参加者全員、まだ明るい中、各班の担当スタッフの先導で移動中の会話もはずみ、又
眺望を楽しみながら約20分で観察場所の枚岡梅林まで移動。
セミ羽化を観察するのは大人も子供も初めての方も多く、期待で足取りも軽い。
○枚岡梅林(7時20分〜8時40分)で観察
・枚岡梅林では、午前中の雨のせいか例年よりセミの数が少ないと感じたが、子供達の目線
あちらこちらで「見つけた」の声が上がる。
・その後、あたりは暗くなり、公園内の明かりがともるが、ライトで羽化途中のセミを観察に熱中。
あちらこちらで「セミの羽化始まったよ」「背中割れたよ」「羽が伸びたよ」の声があがる。
*予定時刻となった為、帰りのバスの関係もあり観察会を終了し 班毎に人数確認をした後、
名残を惜しみながら、セミ羽化観察は近所でも行なえる事、大人が付き添う事などを説明して
解散とする。 (9時)
6、観察会感想
・セミ羽化観察は親子ともども初めてであったが、今回の観察会を参考に家の近くで見たいとの
感想があった。スタッフ冥利に尽きる。
・班体制でのスタッフの案内が親切で良く分かった。楽しめ、勉強になったとの声が多く嬉しく思う。
・セミ羽化の全てを見るには時間が足りなかった、帰る時に皆さん名残惜しそうにされておられた。
次回からの観察時間に検討余地がある。
・現地到着時に 木の上から落ちてきた小さなムカデに子供さんが刺されたが、救急スタッフと
GGHの職員の方が話し合いGGH車で病院へ、迅速な処置で結果大事はなかった。
しかし、子供さんも親御さんも虫刺されの経験が無いようで大いに心配であったと思う。
・野外での観察時は、長袖のシャツ、長ズボン、くつの着用等の必要性のさらなる促しが必要と
感じた。ボーイスカウトの合言葉「備えよ常に!」を肝に銘じる必要がある。
・今回の観察会はスタッフやGGH関係者の事前準備や協力があってこその成功と思う。
・セミの羽化(誕生)を通して参加者全員が感動を共有出来たことがが素晴らしかったとの
スタッフの感想。
<石井 記> <平山(希実) 写真>
H21年8月観察会 「家族で虫取り」
<夏草の中に潜む虫を見つけよう>
1、開 催 日 : 平成21年8月23日(日) 9:30〜14:30 観察場所:恩智川治水緑地(池島遊水池一帯)
天気:晴れ 暑し ・
2、担当リーダー : 岡田、三木 (飛田、原田、石井、西川)
3、参 加 : 23名(大人10名、子供7名、スタッフ6名)
4、行事概要 : 夏休み終盤の日曜日に、家族で参加していただき 草むらに潜む虫や・飛び交う
蝶々等を見つけて その生態観察を行った。
5、行事&観察結果
○観測地へ
・東花園駅に集合して恩智川に沿って観察地まで約半時間歩く。途中の草むらや田んぼでは気の早い
参加者がトンボや虫を捕まえておられた。
○昆虫採集・観察開始
・現地の数少ない木の下(ヤナギの木陰)に荷物を置き、行事開始。
最初に恩智川ネットワーク(東大阪、八尾、柏原3市連合)会長から「10年ほど前からハヤブサが
生息したり、昆虫類も豊富な場所である」と紹介していただき、リーダーから捕獲時の注意を受けて
虫取りを開始する。
・いち早く「昔とった杵柄」とかで、お孫さんを連れた参加者がギンヤンマのオスを捕らえられて皆さん
から喝采を受けられていた。
・ハート型になっているイトトンボの交尾を、皆で間近で見れた。
・同じイトトンボの仲間がシオヤアブに捕まっていたり、補虫網で捕らえたカマキリがトノサマバッタを胸から
むしゃむしゃ食べていたり(上記写真)、又虫かごの中では反対に草食性のトノサマバッタがショウリョウ
バッタを食べているのも見られ,昆虫の間で生きるための戦いが繰り広げられ、生存競争の厳しさ、
弱肉強食の世界を見れた。
○昼食
・場所は「大阪府立・池島・みどり清明高校」をお借りした。
・校門には、我々を快く迎え入れてくださる張り紙(上記写真参照)をしていただいたり、校内の日陰
のベンチで過ごせる配慮までしていただいたのには非常に恐縮した。
○午後の講義
・岡田リーダーから
@ショウリョウバッタとオンブバッタの違いの説明
Aトノサマバッタとクルマバッタの 〃
Bショウリョウバッタとエンマコオロギの鳴く仕組みの説明があり、岡田リーダーがこの2種の虫の羽を
指で広げ こすり合わせて鳴く音を聞かせてくれたり、トノサマバッタが「羽と後ろ足」を擦って音を
出す実験をしてくれた。子供らも同じ実験をして、鳴く音が聞こえると感動していた。
Cショウリョウバッタのイネ科植物への擬態を、ネコジャラシ(エノコログサ)を使って実際見せてもらう
これも又納得。
D終齢幼虫も成虫もいたので、カマキリ・バッタ類の脱皮・羽化による成長の仕組みや、バッタ類の
オス、メスの見分け方 等 盛りだくさんの説明があった
・飛田さんから 池島遊水池の仕組みを図表で説明してもらった。
○今日 見れた昆虫
・トンボ類 :ギンヤンマ、ウスバキトンボ、オオシオカラ、シオカラトンボ、アオモンイトトンボ
・蝶類 :アゲハ、キチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、イチモンジセセリ
・キリギリス類 :クサキリ、クビキリギス幼虫、ホシササキリ、オナガササキリ、ツユムシ幼虫
・コオロギ類 :エンマコオロギ、マダラスズ、
・バッタ類 :ショリョウバッタ、オンブバッタ、クルマバッタモドキ、トノサマバッタ、イボバッタ、
マダラバッタ、ヒシバッタ、イナゴ
・カマキリ類 :カマキリ
・その他 :カメムシ類
6、観察会感想
・ある参加者が「孫のこんな満面の笑みを見たのは久しぶりです」と言っていただいた言葉が嬉しく
大変有りがたかった。
・みんなで、トノサマバッタを追っかけ 久しぶりに子供の頃に帰れたのも楽しかった。
・今日は各地域で子供達を中心とした地蔵盆行事があり、その日と重なっていたせいか???、
子供達の参加が少し減ったのではないだろうか。
次回の開催日程決定には注意が必要である。
<岡田・三木 記> <原田・石井 写真>
H21年9月行事 「ナイトハイク」
<大阪夜景100万ドル>
1、開 催 日 : 平成21年9月5日(土) 17:30〜21:00
天気:晴れ 暑し ・観察場所:枚岡神社⇔神津嶽ふれあい広場⇔みはらし広場
17:30 → 18:10 → 18:20
20:50 ← 20:10 ← 20:00
2、担当リーダー : 藤戸、平山 (飛田、原田、藪下、西川、三木、杉崎)
3、参 加 : 22名(大人13名、子供1名、スタッフ8名)
4、行事概要 : この蒸し暑さを逃れ、夕陽を楽しみ 夜景の美しい大阪平野を展望しながら
快い涼しさの中で夕食をとり・天体の講義・人の環境意識(堅くない)等の話しで
時間を過ごした。
5、行事&観察結果
○出発〜みはらし広場へ
・今日の日の入りは6時20分。それまで「みはらし広場」に着くには1時間かかるので早い出発が必要だと
集合時間5時半になると同時に出発、遅れてきた人のためスタッフ2人が残り現地で合流と決めた。
・ひらおか展望台についた時は、まもなく夕陽が西に沈み始める時で 見事な太陽が周りの雲を赤く
染めていた。
・みはらし展望台では残念ながら夕陽は雲にさえぎられ、先ほどの夕焼けの見事さを見れなかった。
しかし遠景では大阪湾に光が反射しているのが見えた。
・出発時の枚岡神社での気温は31℃、この場所でのそれは25℃となっており、この6度の差とそよ風
はここまで来た甲斐があったと皆さんに言わせた。
○みはらし広場で
・しばらく夕陽の残照を楽しんだ後、藤戸リーダーのフルート演奏を聞きながら持参の夕食とする。
・大阪平野のあかりと森の夕闇の中の絶妙なバランスの中で、本日の講義が始まる。
・飛田スタッフの綿密(?)な計算にもとずいた、地球(地球儀)、月(ピンポン球)の模型、遠くから照
らす太陽(懐中電灯)を元に、藤戸リーダーから今年7月22日に起こった皆既日食の仕組み、また
新月、満月、さかのぼればガリレオの地道説、現代の相対性理論から見た考え方・・・・等やさしく
解説してもらった。
・我等の天空真上には「夏の大三角」(デネブ、ベガ、その2星を底辺にアルタイルの三角形)の星々
がはっきり見え、東の空には木星とその衛星3個が単眼鏡で確認できた。
・暮れ行くにつれ、大阪100万ドル(それ以上と言う声有り)が更に光をはなって来た。人間の営みの
中でこれだけの光・熱エネルギー、さらに食生活の豊かさが他の生き物の消滅に深く関わっている
ことにも関心を向ける必要がある と講義?は終了した。
・下山に当って、最後に大阪平野のイルミネーションをも一度見る。生駒の麓を南北に走るR170。東西
に伸びる大阪産業道路や中央道路 それぞれの道路の先には通天閣や大阪城が肉眼でも確認でき
る。
○みはらし広場から枚岡神社へ
・懐中電灯を(出来るだけ)使わず夕闇のなかを歩いてみようと全員光を消し歩く、昔はこんな生活が
普通であったのにと思う。
・枚岡展望台から下は階段が多く、全くの光なしでは危険なので必要最小限度の使用とし、小幅で
足元に神経を集中して降りる。
・集合場所の神社についたのが、20時:50分 無事にナイトハイクを終了し翌月の行事予定を紹介後
解散した。
6、観察会感想
・生駒にのぼっているが、あんな場所があることを知らなかった と言う参加者が多く、あの場所に行け
た事を感謝された。
・帰り間際に満月が生駒の稜線から顔を見せてくれ、思いがけなくお月見が出来、
下山する時には月の光で地面に木や人影がはっきり映り、歩くのに心地良かった。
行きはあんなにしんどかったのに帰りは思ったより早く、出発地の枚岡神社に着けた。(杉崎)
・今回は夕陽の落ちるのを見るため、休憩時間を最小にし「みはらし広場」まで登った、
次回から集合時間を30分早め 夕焼けも楽しみながらの夕焼けハイクとしたい。
<平山 記・写真>
H21年10月特別観察会 「とっとこ歩き観察ー19」
<人知れず咲くツリフネソウを訪ねて>
1、開 催 日 : 平成21年10月5日(土) 9:00〜16:30
天気:曇り
・観察場所:瓢箪山駅前⇒鳴川谷⇒管理道⇒東大阪市キャンプ場⇒イチハラ谷⇒元山上口駅
2、担当リーダー : 飛田、中谷 (西川、三木)
3、参 加 : 18名(大人14名、スタッフ4名)
4、行事&観察結果
○出発〜東大阪市キャンプ場(大阪側)
・瓢箪山駅南口広場を9:10に出発し、四条リージョンセンターから東に方向を変え山に向かった。
・空川(四条町)と長門川(六万寺町)の分岐点で、鳴川の水を5分5分に分岐させ両川へ送った跡が
残っているが、どうみても四条のほうが水量多い。それ故 昔はここで両町がよくもめてけんか場と
なったことが良く分かった。
・20年前大雨で埋まった上岡池へ寄り道した。
・鳴川谷では、メナモミ、ゲンノショウコ、ダイコンソウ、ツユクサ、コセンダン等の花は残っていたが
その他は殆どなく 種をもっているアキチョウジが少し残っていた、が、花はなかった。
10日前の下見の時は有ったので、「花の命は短くて」を実感した。
・珍しいアキノギンリョウソウがクヌギの根本にわずかに残っていて嬉しかった。
・江戸時代、渇水期の場合最後の放流池となった「池の奥池」に寄り、12時20分東大阪市キャンプ場に
到着。 昼食をとる。
ここまでは、自然観察だけでなく 池も見、昔の農業活動と水をしのんだコースとした。
○〜元山上口駅(奈良側)
・奈良側の平群谷(イチハラの谷)のコースは3年ぶりだが、今年10月の台風で一変しており
山が荒れ、倒木も多く、コースを間違えてしまった。
・参加者から、大阪側と奈良側の樹相が違っていることを気付かれ話題となった。
特に奈良側は戦前まで、麓から尾根までタキギを伐採していたが戦後その用をなくし、ビシャコや
小木が芽吹き雑木林となっていった。
又、イチハラの谷は20年前は棚田であった。それを近鉄がゴルフ場開設のため買収したが、
反対運動に遭い放置田となった。 それが除々に埋まり昔の棚田の面影がなくなってしまい、
春はセリ、秋はミゾソバの花で谷全体がピンクに染まる湿地となった。
・今回長靴を用意し、湿地に踏み込む予定であったが、台風の影響でほとんど土砂に埋まりそのまま
入れる状態になっていた。
・将来はイネ系の草が侵入し、水草を駆逐するように思えた。その遷移を今後確かめたい。
・今回のテーマに取り上げた 「人知れず咲くツリフネソウ」が下見の時、かなり多く咲いていたが、
どこにも無く、山奥にやっと1輪ありスタッフの三木さんが見つけほっとすると同時にどっと疲れが出た。
・元山上口駅到着 16:20分 皆さんに今日の感想をお聞きし、解散した。
<飛田 記> <石井 写真>
H21年11月-1 観察会 「木の葉の不思議」
<こんな色んな形があるよ>
グリーンガーデンひらおか、枚岡NC共催行事、 指導:枚岡ネイチャークラブ
1、開 催 日 : 平成21年11月15日(日) 10:00〜13:45
天気:晴れ ・観察場所:GGH⇔枚岡公園
2、担当リーダー : 平山、三木 (石井、紀古、飛田、藤戸)
3、参 加 : 18名(大人7名、子供5名、スタッフ6名)
4、行事概要 : 樹木の顔である葉っぱの多様さ(形、働き)を知り、自然に親しむ導入口とし、
自然、とりわけ樹木の大切さを皆さんと一緒に考える。
5、行事&観察結果
○午前の行事
・グリーンガーデンひらおか(以下・GGH)近藤館長の挨拶で行事がスタートした。
・先ず、木の葉の概要(各部の名称・鋸歯での区分け)と、公園に木の葉を探しに行く前の予備知識
を、パワーポイント(PPT:パソコンスライド)を使い、レジメに記された区分け(分裂葉・非分裂葉別に、
それぞれの鋸歯の有無別)に沿って説明した。
・10:30〜11:30まで全員、枚岡公園内を歩き、落ち葉を中心に木の葉集めを行った。
枚岡公園内の落ち葉は今の時期、黄色はクヌギ・アベマキ・コナラ・ナラガシワ・ヤマコウバシ・ケヤキ、
ヤマノイモ・イチョウ、赤色はカキノキ・モミジ・ツタ、青色は(生葉で)クスノキ・ヤツデ・アオキ 等で
種類は少なかった
○午後の行事ー1 「木の葉のことを知る」
・昼食を終え12:15から 皆さんの収集品を 各自の前のテーブルに広げてもらい全員で見てまわる。
多種類を狙った人、彩りを狙った人、色合いでもグラデーションを考えた人 等テーマを決めて集めた人も
あり、ただ道行く先で気に入ったのを集めた人もありと個性が出ていた。
・再び、PPTを用いて午後の講義??を開始、
@変った形の葉っぱを紹介した
A葉っぱ なぜ??なぜ?? ・なぜ緑色なの?
・なぜ平べったいの?
・葉脈はどんな働きをしているの? 等を 皆さんと考えながら説明した
B森の生態系、・生産者(森の植物)・消費者(植食動物、肉食動物)・分解者(キノコ、カビ、バクテリア等)
の関係を説明した。
・変った葉っぱの カクレミノ(グーチョキパーの木)は 1本の木の葉に グー(非分裂葉)、チョキ
(2分裂葉)、パー(3分裂葉)の3種類があり、これを使いリーダーと ジャンケンポン遊びもした。
このような(グーチョキパー)木はこれ以外にも シロモジ、ツタに見られ その他にもまだありそうだ。
・植物のみが生産者であり、他の生物は皆消費者である、その森を形成する樹木等を我々は今後も守って
いかなければならない と話を締めくくった。
○午後の行事ー2 「ラミネート加工⇒しおり作り」
・皆さんが採ってこられた落ち葉や我々が事前準備した色々な落ち葉をラミネート加工し、シオリにした。
(拾ってきた落ち葉や、生葉はすぐラミネートすると、熱を加えるので色が変ったり、水分を含んでおり
カビが生えて変色するので注意が必要)
・13時45分解散
○観察会感想
・今日のリーダー2人共 勉強不足で 皆さんへの説明で少し消化不良の面はあったが、参加者や
スタッフの協力を得て行事は終了した。
・参加者のアンケートには,
「外に出ての採集、室内でのお話し、しおり作りの楽しみ とバラエティがあった」
「実物を見ながらの説明で良く分かった」
「パソコンとの連動で説明され分かりやすかった」等 全員良かった(お世辞??)と書いていただけた
ので ほっとしている。
・今回は子供等の参加が少なかったが、市内各小学校の授業参観が行われていたり 市の行事があった
り とのせいも有るが、テーマが地味であったからでもあろう、次回実施時は魅力的な募集テーマを考え
ねばならないと感じた。
<平山 記> <藤戸・石井・平山 写真>
H21年11月-2 観察会 「ファミリー自然観察会」
<ひらおかワクワク探検隊>
<中谷 記> <平山 写真>
H21年12月 行事 「わらで作るお正月飾り」
<家族で作ろうお正月飾り>
グリーンガーデンひらおか、枚岡NC共催行事、 指導:枚岡ネイチャークラブ
1、開 催 日 : 平成21年12月20日(日) 10:00〜14:30
天気:曇り寒し、(朝方、生駒山麓では今年2回目の雪が降る)
2、担当リーダー : 紀古、原田 (石井、杉崎、西川、平山、三木)
3、参 加 : 33名(大人26名、子供7名、スタッフ7名)
4、行事&観察結果
◆開始直前に降った雪で師走気分も盛り上がり、今年も「わらで作るお正月飾り」のスタート。
午前はわらをなう練習を兼ねてリース型飾りを作成。
わらと格闘をしながら何本も作る参加者もいて、それぞれに味わいのある作品が完成。
子供達も二人一組や親子でわらないを行った。
◆午後からは本格的なしめ飾りに挑戦。
わらまみれになりながらも個性的なしめ飾りが出来上がり、
ウラジロ、ユズリハ、御幣で飾り付けをすると会場内はすっかり迎春気分に。
最後まで居残って完成させる参加者もいて、毎年楽しい事業だ。
◆わらの確保やウラジロ、ユズリハ等の調達などスタッフの努力に支えられた事業でもある。
<紀古 記> <石井、平山 写真>
H22年1月 行事 「水鳥観察会」
<今年も会えるかな、北国からやってきた水鳥たちに!>
1、開 催 日 :平成22年1月24日(日) 10:00〜13:00
・天気:快晴、風もなく穏やかで暖かかった
2、担当リーダー:原田・藤戸(飛田、西川、石井)(ゼンザイ隊:紀古、三木、平山)
3、参 加 : 17名 (大人6名、子供:3名,スタッフ: 8名)
4、行 事
● コース:東花園駅集合〜恩智川沿い〜池島遊水地〜みどり清朋高校(旧池島高校)
●行事内容:
・東花園駅にて、今日の行事予定の説明と、スタッフ紹介を行う。
原田作成の「池島で見られる水鳥」の資料を希望者に配布した。
また、みどり清朋高校にてぜんざいがふるまわれる予定である事を伝える。
・恩智川で双眼鏡の使い方を説明した。
・恩智川では、まず川岸にアオサギとコサギが見られ、川沿いにはハクセキレイが多く見られた。
また、モズ、タシギ(6羽)ケリ(2羽)もしっかりと観察できた。
・池島遊水地ではコガモが多数と、バンが少数見られたが、それ以外のカモ類は全く見られなかった。
ここでは、他に、カワセミ、カワラヒワ、ツグミ等が観察できた。
・観察会を終え、みどり清朋高校で「鳥合わせ」をしてから昼食を取り、準備したぜんざいを賞味して
いただき、解散した。
● 出会えた鳥:コガモ、バン、カワウ、アオサギ、コサギ、ケリ、ハクセキレイ、キジバト、ムクドリ,ヒヨドリ、
ハシブトガラス、モズ、ツグミ,イカル、スズメ、カワラヒワ,タシギ、カワセミ 以上18種
5、観察会 感想、他
・先日(18日)の下見では、遊水地には、コガモ、バン以外に、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモなど
が見られたが、本日は観察できなかった。
キンクロハジロや、カイツブリ等、動物食のカモ類が、全く見られない事から、遊水地には魚がいない
ことが推察される。
・今回の観察会では、参加者の方がタシギを見つけられた。中々見つけ難い鳥だけに、じっくり観察
出来たのは良かったと思う。
・ゴールのみどり清朋高校で、ゼンザイを振舞ったが、大変好評であった。
準備してくれたゼンザイ隊の3方、ご苦労様でした。
・今回はみどり清明高校の教頭先生のご尽力で学校構内でのゼンザイ炊き出しを許可して頂けた。
また、機会があれば,池島にて生徒への自然観察会なども可能とのお話も頂いた。改めて感謝したい。
<藤戸 記> <石井 写真>
H22年2月特別観察会 「とっとこ歩き観察ー20回記念」
生駒山地の背を歩く<南の端から北に向かって・第1回>
1、開 催 日 :平成22年2月28日(日) 9:00〜16:50
・天気:早朝雨が降ったが 出発時晴れ後曇る
2、担当リーダー:三木・飛田(石井、大池、杉崎、西川)
3、参 加 : 26名 (大人20名、スタッフ: 6名)
4、行 事
●コース(通過タイム):堅下駅(9:00)⇒鐸比古鐸比賣神社(ぬでひこぬでひめ)神社(9:20)
⇒高尾山(10:10)⇒総池(11:00)⇒高安山展望台(12:00)⇒高安山ケーブル駅
(12:30・昼食・13:00)⇒立石峠⇒十三峠(14:10)⇒鐘の鳴る丘(14:30)
⇒自由の森なるかわ野外活動センター(15:20・コーヒータイム・15:40)⇒鳴川峠
⇒瓢箪山駅(16:40) 総距離 約15.5km
●行事内容:
○出発〜高尾山
・早朝かなりの雨で、7時ごろまだ止まなく5、6件の問い合わせがあり、この雨で出鼻をくじかれたのか参加
予定の人たちが出発時刻になってもこられなかった。堅下駅前を出発する頃には雨も上がりほっとする。
・鐸比古鐸比賣神社(ぬでひこぬでひめ)神社で1日のコースと注意事項を説明する。
・高尾山(277m)への登山途中では斜面一杯に水仙が咲いていた。これは高丸さんという元中学校の先生
が下草刈りからはじめ植栽されてきた35年にもわたるご努力の賜物との事である。
・高尾山山頂からは石川が大和川に合流し下流の西・堺へと流れて行くさまが見られ、300年前に大和川が
合流点から北に流れていたのを西になるよう付け替えた工事の話しや、今朝報じられたチリ地震の話し等
を加え飛田氏から説明があった。
・ここからは羽曳野市の応神天皇陵をはじめとした古墳群や、八尾飛行場からの飛行機の発着陸等も見られ
低い山とはいえ中々の展望である。
・道中、桜の木が多く植えられており、花の頃は見事であろうと想像させられる。
・高尾山頂は大きな岩で出来ており、そこからの眺めは素晴らしいが岩が濡れており危険でそこには立てず。
○高尾山〜総池
・高尾山を下り自動車道を少し歩くと、自動車道を外れ総池に出る古道がある。
総池へは自動車道のガードレールを越えて山の斜面を下る必要があり、早朝までの雨でぬかるんでいたり
木の葉のじゅうたんを下りて行かなくてはならず、危険な事はないがかなりすべる。
何人かの人はすべり転ばれ服を汚されていた。
・・・三木さんに洗濯代請求するからな・・・と脅かす(笑)人あり
○総池〜高安山ケーブル駅展望台
・高安山ケーブル駅展望台で昼食、ここで参加者5人が下山されることになりスタッフ1人がつきケーブルで下山。
○高安山ケーブル駅展望台〜自由の森なるかわ野外活動センター
・十三峠から、参加者の1人が(この道を熟知しているからと)一人で下山された。
・自由の森なるかわ野外活動センター(東大阪市立)で、職員の方が準備して下さっていた熱いお湯をいた
だき、コーヒータイムとして一服する。
ここでポン菓子で抽選会をして、賞品として次回とっとこ無料参加券の栞を渡したりして くつろいだ。
○自由の森なるかわ野外活動センター〜鳴川峠〜瓢箪山駅
・鳴川峠からの下山はしっかりしたハイキングコースで、全員ゴールの瓢箪山駅へ無事下山した。
5、観察会 感想、他
・参加者からは、危険の無いところでの木の葉やぬかるみで すべったり、転んだりしたことが面白かったの声
有り。
・参加者の数人の万歩計は31000〜34000歩を示していた。
・途中でリタイアされた方は、自分の脚力をスタッフと相談されたり、帰宅ルートを考えられて判断されたりと、
必ずしも完歩ありきで無く良かった。
・今回は行程が15kmあまりと長く、いつもの「とっとこ観察」はあまり出来なかった。
雨にぬれたシャシャンボ(ツツジ科・・この実は食べられる)の木肌が赤く染まって目立っていたり、
同じ落葉樹の仲間が葉を落としている中でヤマコウバシ(クスノキ科)だけがしっつかりと枯葉をつけて
いて目立っていたのを説明した。
また、アオモジ(クスノキ科)の花が黄色く咲き始めていて目につきこれも説明する。
・今回は20回記念ということもあり、参加者の家族毎に「生き物から見た大阪の自然」という本をプレゼントし
喜んでいただけた。
・このシリーズは3回にわけ、来年、再来年とこの時期に実施する予定である。
<三木 記> <石井 写真>
H22年3月 行事 「”春の小川”をのぞいて見よう・パートY」
グリーンガーデンひらおか、枚岡NC共催行事、 指導:枚岡ネイチャークラブ
1、開 催 日 :平成22年3月28日(日)10:00〜13:45 ・天気:晴れ
2、担当リーダー :岩久、岡田、太田、石井 (飛田、杉崎、三木、西川、林)
3、参 加 : 38名 (大人17人、子供10人、スタッフ9人)
4、行 事
● 観察場所:豊浦川・豊浦橋(赤い橋)上流
● 行事内容:
・10:00 グリーンガーデンひらおか館長挨拶、飛田会長挨拶、スタッフの自己紹介でスタート。
岩久リーダーより保全協会、枚岡NCの事、観察会の趣旨、観察会時の服装の注意、
石井リーダーより日程説明。
・10:15 グリーンガーデン枚岡から桜広場経由、豊浦橋を渡り、観察場所へ移動
・10:45 観察開始〜12:10 太田リーダーより観察時の注意説明後1時間弱水生動物を探す、
その後岡田剣講師より、同定、川虫の話をする。
飛田リーダーによりピンポン球を使って流速32p計測、水深10p、水温、8.8cm、気温12℃、
川底はこぶし大の石と砂、水は濁り、においが無い事を計測
<採集したもの>
ヨコえび、サワガニ(小さい)、カワゲラ、カワニナ、カゲロウ(成虫も飛んでいた)、トビケラ、
オニヤンマ、カワトンボ類のヤゴ
・12:00 水質検査。 CODテスト(化学的酸素要求量調査)の結果は調査開始5年目である
がこの感余り変わらず3以下(比較的きれい)、淀んだところは8少し汚れていた。川でも本流
と淀みでの水質の違いがあることを説明、なお、CODは水中の砂糖、澱粉等の有機物が多い
と値が高くなる事を説明。
・12:15 現地観察会を終了する。
・12:30 桜広場に移動後、桜が五分咲きの中、陽だまりの中で、家族・グループでお弁当。
トカゲが木のほらから日光浴しているのを観察、スミレが咲き、キランソウ、オオイヌノフグリ、
タンポポが咲き、春が間違いなくやってきていることを子供達に個々に説明。
・13:30 子供を中心に本日の感想を聞く⇒楽しかった、初めて見た生き物がいた。
外来生物の日本の環境への悪影響についても話す。
・次月観察予告し 13:45終了
● 感想等:
子供が多く参加していると、スタッフとしてもやりがいがあり楽しい。
ただ、父母同伴でも砂防ダムの上の場所では子供達に怪我のないように万全の注意が必要であった。
今回は参加者が多数で喜ばしい半面、全体として水生動物の捕り方の十分なフォローが出来なかった。
そのせいか採取できた水生動物が少なかった、コツのようなものは、スタッフが個別に子供の年齢をみて
教える必要があることを実感した。
幼児や、子供が多い行事と大人の参加が多い行事とではやり方を臨機応変に変える必要がある、
小川での水生動物の観察会が子供達の春休みの思い出になって欲しい。
<石井 記> <石井 写真>